クルド人難民Mさんを支援する会 ブログ

日本で難民申請をしているクルド人の難民、Mさんを支援する会のブログです。支援の状況をタイムリーにお知らせします。 支援会本サイトはhttp://chechennews.org/msan/です。

Mさん無事に仮放免の延長ができました

Mさん無事に仮放免の延長ができました。
いつものように入管職員から「いつトルコに帰るのか、どうやって生活しているのか、あなたは6回目の難民申請中だけど不認定になったらどうするのか」などを聞かれたそうです。

Mさんは「今日は若い職員が対応した。毎回違う職員が対応するので行く度に同じことを聞かれ、一から説明しないといけない。そういうのはやめてほしい」と疲れた様子で話していました。

難民申請者にとって、在留の可否の権限を持つ入管からこのような質問をされるのは、非常にストレスが溜まることなのです。
もちろんMさんは難民なのでトルコには帰れません。

次回の仮放免手続きは12月26日(木)です。

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11/14院内集会「ハンスト飢餓死に終止符を! 入管の収容・送還問題の改善を求める院内集会」の参加レポートです

2019年11月14日(木)12:00~13:30、参議院議員会館101号室にて
「ハンスト飢餓死に終止符を! 入管の収容・送還問題の改善を求める院内集会」が開催されました。
支援会のメンバーが参加しましたので、ご報告させて頂きます。

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11/14(木)参議院議員会館にて「ハンスト飢餓死に終止符を! 入管の収容・送還問題の改善を求める院内集会」が開催されました。

来場者は約100人でほぼ満席。国会議員も12人ほど参加していました。

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立憲民主党 初鹿明博さん

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立憲 石橋みちひろさん

立憲
初鹿明博 さん
石橋みちひろ さん
有田有田芳生 さん
打越さく良 さん
石川大我 さん
尾辻かな子さん

共産
藤野保史 さん
高良鉄美 さん

社民
福島みずほ さん

自民
逢沢一郎 さん

 

議員の方々の挨拶の後は、収容されている方のご家族からの訴えもありました。

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2年以上収容されているクルド人フセインさんの奥さん(右)と、奥さんのお姉さん(左)。

2年以上収容されているクルド人フセインさんの奥さん(右)と、奥さんのお姉さん(左)。
一番印象に残ったのは、フセインさんの奥さんが「何も悪いことをしていないのにビザの問題だけで娘さんとフセインさん家族が2年以上ばらばらにされて辛い。一緒に当たり前の生活をすることが夢」という言葉です。とても心に響きました。

議員の方々は、この深刻な人権侵害、この問題はしっかりやらなくてはと皆さん、口々に仰っていました。共感して下さる議員の方々をぜひ応援したいと思いました。
メディアは毎日新聞朝日新聞などが来ていました。収容されている方々やご家族の苦しみをぜひ記事にして頂ければと思いました。

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入管問題調査会の児玉晃一弁護士

 

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移住連の鳥井一平さん

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12/15の講演会のチラシを配布させていただきました。

 

12/15講演会用のバナーができました!

12/15の講演会のバナーができました!ぜひご活用ください!

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12/15の講演会のバナーができました!ぜひご活用さい!

講演会「果てしなき入管収容からの解放を求めて- 国際的人権の視点より -」

日時:2019年12月15日(日)
   14:00~17:30  開場13:30

   参加無料・予約制
会場:川口メディアセブンプレゼンテーションスタジオ

(埼玉県川口市川口1-1-1 キュポ・ラ7階)

アクセス:JR 京浜東北線 川口駅(東口)徒歩1分

共催:クルドを知る会・日本クルド文化協会・クルド人難民Mさんを支援する会

   事前予約制 お申し込みフォーム
    https://bit.ly/2ooCCma

高校文化祭での難民写真展いよいよ本番

 11/10(日)、高校文化祭での難民写真展は、いよいよ今日が本番です。多くの方にご来場いただきました。

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高校文化祭での難民写真展は大盛況でした

 

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端から端まで、時間をかけてご覧いただきました。

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学校のご近所の方のようでした。

 写真展の端から端までご覧になっている男性のグループがいらっしゃいました。
学校のご近所の町内会の皆さんのようです。お見掛け70~80代と見られる皆さんは、
メモを取ったりされながら、非常に熱心にご覧下さいました。
大変ありがたいと思いました。

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小さな坊やに熱心に写真を説明して下さったお母さん。ありがとうございます!

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トルコにおけるクルド人の弾圧について 写真提供レフィク・テキン(Refik Tekin)さん。レフィクさんの顔写真の提供は、写真家の高橋邦典さんです。

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シリア難民についての展示。写真の提供はクリスチャン・ヴェルナーさんと共同通信の平野雄吾さんです。

 3才くらいの坊やを連れたお母さんがいらっしゃいました。坊やはレフィク・テキンさんが撮ったトルコ・ジズレの家屋が燃えている写真を指差しながら「燃えてる 。何で?」と、不思議そうに聞いていました。坊やのお母さんは、クリスチャン・ ヴェルナーさんのシリアの瓦礫の街に佇む子どもや、暖房用の薪を集める子どもの の写真を指差しながら、「このお兄ちゃんたちは、お家がないのよ!◯◯ちゃんは 、シンカリオン(新幹線のアニメ)のおもちゃ持っているでょ!このお兄ちゃんた ちは遊ぶためのおもちゃもないのよ!一緒にお友達と遊ぶこともできないのよ!分 かる?」とすごく熱心に坊やに話して下さいました。
何だか胸が熱くなりました。

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シリア難民の少年が義手を付けてもらっている写真は、どなたも足を止めて見ていらっしゃいました。

 シリア難民の少年が義手を付けて貰っている写真は、非常にインパクトが強いようで、どの方もはっとした表情で、立ち止まってご覧になります。
共同通信の平野雄吾さんの作品です。少年の右腕には手首から先がないので、多く の方が驚かれます。写真をよく見ると少年は右腕全体が義手であることに気付きま す。キャプションを読むと、少年は11歳であり、シリア北西部のイドリブ県で、 空爆によって右手を失ったことが分かります。
テレビやネットで見聞きする空爆。その下では、どのようなことが起きているのかを知っていただければと思いました。

 

 「日本に逃れて来た難民の今」のコーナーには、日本の難民認定率の低さのほか 、長期収容やハンガーストライキ、再収容など、今まさに入管で起きている事件に ついて展示しました。

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熱心に写真の説明を聞いてくださいました。



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再収容、再々収容に苦しむ、クルド難民デニズさんとイラン人のサファリさんの写真と記事を展示しました。


 ご家族連れで来られた皆さんが、長い時間をかけてをご覧くださいました。フリージャーナリストの樫田秀樹さんの写真と記事です。
ご覧になった後に、アンケートも書いてくださいました。真摯な内容が胸を打ちました。本当にありがとうございます。

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 会場の黒板には、先日NHKのETVで放送されて大反響となった「バリバイ一家の願
い~“クルド難民”家族の12年~」が上映されていました。こちらの番組は2019年6月度の放送批評懇談会のギャラクシー賞も受賞した優れたドキュメンタリーです。
ナレーションで繰り返し「牛久の収容施設で」という言葉が流れ、そこに入管の収
容施設があると説明されたので、会場に来ていた男性が「ああ、だから最近、牛久 、牛久、とよく聞くようになったのか!」と合点がいったように話していらっしゃ いました。すかさず「そうなんです!牛久には外国人の人たちを収容する施設があるんです!」と、入管の問題を説明しました。

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熱心に展示をご覧になっている女の子。ありがとうございます。

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日本の難民問題・入管収容問題についても展示しています。


 来場された方の中には、中国語で話しているご家族もいらっしゃいました。
 こちらの学校に勤務されている先生に伺ったところ、この高校はかつて中国からの引き揚げ者を受け入れたこともあったそうです。そのため、中国に限らず、多様なルーツを持つ生徒を受け入れる風土があるとのことでした。
 会場片隅には、様々な言語で書かれた「たのしいがっこう」というテキストが展示してありました。言語の種類は17種類もありました。
英語、中国語はもちろん、韓国語・朝鮮語ネパール語、アラビア・ミャンマー語、フィリピン語、シンハラ語ベトナム語モンゴル語タイ語、フランス・ラオス語、スペイン語ポルトガル語インドネシア語、ロシア語、ルーマニア語トルコ語
 この学校の先生方は様々な国からやってきた生徒さんたちと日々接し、言葉のハンデや文化の違いを乗り越えながら、授業や進路の指導をなさってきたのだなと感じました。
 非常にドラマチックなエピソードの数々を伺うことができました。せっかく就職先が決まりそうになったけれど、算数の計算など基礎的な学力がなかったので、就職が取り消されそうになった生徒さん。他校の先生とも協力して補習授業をし、技術を覚えてもらって無事に就職できたことや、その就職した生徒さんが会社の社長になり、外国ルーツの生徒さんを採用してくれたお話しなどを伺いました。
 温かな気持ちが、人と人とをつないでいくのだと思いました。外国ルーツだけでなく、障がいを持つ生徒さんなど、様々な事情を抱えた生徒さんを温かく迎え、一緒に困難を乗り越えてゆく学校なのだなと思いました。
 こちらの学校で難民写真展を開催させていただけて、本当に良かったと思いました。

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文化祭なので仮装した生徒さんもいらっしゃいました。

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講演会のポスターも展示させて頂きました。

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写真展会場の教室ではパンの販売も。学校の近所の障がい者の方も雇用もされているパン屋さんが、出張販売されているそうです。

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パンを購入しながら写真に関心を持って下さる方もたくさんいらっしゃいました。

 

搬入をしました!ミニ難民写真展「難民はどこから来たのか」

都内の高校の文化祭で難民写真展です。展示作業をさせて頂きました。生徒さんが展示を手伝ってくれました。ありがとうございます。

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ミニ難民写真展「難民はどこから来たのか」の搬入をしました!

日本でなかなか難民受け入れの議論が深まっていかない理由の一つに、難民がどういうところから来たのか、というイメージがなかなか湧かないからだと思います。
ネットを見ていると、難民と移民を混同していいる人たちもかなりいると実感しています。

海の向こうには、空から爆弾が降ってきて住んでいた家を破壊されたり、家族が亡くなってしまったり、自分自身も怪我をして手足を失ってしまう人たちが確かに存在しています。また「テロリスト」討伐という「治安対策」の名の下に、自国の軍隊から無差別に攻撃され、殺害されてしまう人たちもいます。
難民と移民の違いや、なぜ難民は帰国できないのかを知って頂くためには、映像や写真で見ていただくのが一番効果があると感じています。

という訳でミニ難民写真展「難民はどこから来たのか」を、開催しました。
トルコやシリアなど紛争地の写真を展示し、難民がどのような状況下から逃れてきたかを展示しています。

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トルコのクルド人弾圧と、瓦礫となったシリアの街や、隣国のヨルダンの難民キャンプやトルコの街に身を寄せるシリア難民の生活の困難を写真と記事で紹介しています。

 「少数民族として迫害を受ける クルド難民」では、クルド人写真家のRefik Tekinさんの写真を展示。2015年トルコ南東部のジズレなどの街に発令された夜間外出禁止令。そこで起きたクルド市民に対する弾圧をご覧下さい。

 

 「戦渦を逃れて シリア難民」では、激しい戦闘が行われ、瓦礫と化したシリアの街アレッポの様子を展示しています。新進気鋭のフォトジャーナリストクリスチャン・ヴェルナー(ChristianWerner)さんの作品です。
また、戦火から逃れて、隣国であるヨルダン北部のザアタリ難民キャンプや、トルコ南部キリスの街に身を寄せて暮らす、シリア難民の写真も展示しています。共同通信の平野雄吾(Yugo HIrano)さんの作品です。写真の背景をより深く知るために、平野さんが書かれた記事も展示しています。
平野さんはエジプト支局で勤務していましたが、2017年夏以降は日本で勤務されています。入管問題や難民問題が滅多に新聞に載ることがなかった時に、精力的に取材を重ねて、多数の記事を執筆し、配信して下さいました。

 

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「日本に逃れてきた難民は今」のコーナーです。

「日本に逃れてきた難民は今」と題して、日本に逃れてきた難民がどのような状況に置かれているかを解説するコーナーもあります。
日本で暮らすクルド難民の写真や、入国管理局の収容施設などの写真を展示。更にここ数年で更に深刻化した長期収容の実態も展示しています。
ハンガーストライキの末、仮放免が許可されたもののわずか2週間で再び収容され、入管に戻されてしまった、クルド難民デニズさんや、イラン難民サファリさんの写真を展示しています。

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イラン人サファリさんと、トルコ国籍クルド難民デニズさんの写真を展示。ジャーナリスト樫田秀樹さんの記事も。

 

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クルド難民デニズさんのコーナー

 デニズさんとサファリさんの写真の提供は、フリージャーナリストの樫田秀樹さんです。樫田さんが書かれた記事をお読みになれば、長期収容の深刻さがお分かり頂けます。

写真展を通じて多くの高校生や来場された方に、入管や難民の問題を知って頂ければと思います。

 

川崎市平和館にて企画展「非平和展 マイノリティを視点として グローバルの今 ローカルの過去」が始まりました!

川崎市平和館で企画展「非平和展」が、本日から始まりました!クルド人写真家Refik Tekinさんの写真や、クルド人アーティストZehra Doganさんの絵画も多数展示。トルコにおけるクルド人の迫害をぜひお知り下さい!

こちらがチラシです!

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川崎平和館の企画展「非平和展」 2019年11月9日(土)~12月8日(日) 9時~17時

 

チラシの裏面は、会期中の映画上映会のお知らせです!

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会期中の関連イベントとして映画「ラジオコバニ」などを上映。ご予約の上、ご参加下さい!

 

企画展「非平和展 マイノリティを視点として グローバルの今 ローカルの過去」

開催のお知らせ

http://www.city.kawasaki.jp/250/page/0000110385.html

 


企画展「非平和展 マイノリティを視点として グローバルの今 ローカルの過去」

関連イベント 映画上映会について

http://www.city.kawasaki.jp/250/page/0000111029.html

J-WAVEに出演し、長期収容問題についてお話しました!

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11/7(木)20:15~20:40、J-WAVE にて、堀潤 さんの「JAM THE WORLD」の特集コーナー「UP CLOSE」にて 大橋毅弁護士(クルド難民弁護団)、周香織(クルド人難民Mさんを支援する会事務局)が入管収容施設で問題になっている長期収容の実態についてお話ししました!

大村入管で死亡したナイジェリア人男性「サニーさん」の飢餓死を受け、法務省内に長期収容の対策のための専門部会が設置されました。それにもかかわらず、河井前法務大臣は「長期収容は送還によって解消する」などのコメントをしており、結論めいたことを先に言うことは、有識者の集まりである専門部会のメンバーを軽視している、と問題点を指摘しました。

法務省の狙いは、難民申請中であっても強制送還ができるように制度を変更することであるとも指摘しました。

放送の最後には、写真展や講演会、入管や難民の情報を集めたRDTO.orgの紹介もしていただきました。

 

2019年11月10日(日)
16:30~19:30
ミニ写真展「難民はどこから来たのか」

都立町田高校 定時制祭 国際交流サークル 204教室
https://twitter.com/kurd_m_san/status/1192360151593865216

 

2019年12月15日(日)

14:00~17:30 開場13:30 ※要予約 https://bit.ly/2ooCCma

入場無料

講演会「果てしなき入管収容からの解放を求めて-国際的人権の視点より-」
川口メディアセブン 
講師:藤田早苗さん (英国エセックス大学HumanRightscenterfellow)
   中島 由佳利さん(ノンフィクションライター)
   大橋 毅さん(弁護士・クルド難民弁護団)
   在日クルド難民アピール


入管・難民情報 集約サイト
Refugees in Detention for the Tokyo Olympics
東京オリンピックのために収容される難民たち
https://www.rdto.org/p/about.html

  

 

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放送作家のきたむらけんじさんとの記念撮影です。