クルド人難民Mさんを支援する会 ブログ

日本で難民申請をしているクルド人の難民、Mさんを支援する会のブログです。支援の状況をタイムリーにお知らせします。 支援会本サイトはhttp://chechennews.org/msan/です。

大学の授業で収容所問題に関心を

収容所の問題に関心があるという学生の方が、支援会のブログをご覧になりお話しを聞きたいとのこと。早速お会いすることに。カフェでランチをしながらお話ししました。

収容所に関心を持ったきっかけは大学の授業で先生が話していたからだそうで、それが心に残っていたそうです。卒論のテーマにしたいとも。収容問題について書かれた文献があまりないので、お困りとのことでした。収容問題について書かれた「壁の涙」という本を読まれて、その内容に驚かれたそうです。

重たい問題に関心を持って頂いて、本当に嬉しく思いました。ありがとうございました。

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世界の今を知る DAYSJAPANミニ写真展2018【同時開催】難民収容問題写真展- 2020年五輪開催に向けて「治安対策」の名の下に収容される難民たち -

写真展のチラシの最新バージョンができました。

多くの方にご来場頂ければ幸いです。

チラシはこちらからダウンロードできます。

http://chechennews.org/sharedoc/20180618_days_kurdm_chirashi_s.pdf

(1.34MB)

 

 

・・・・・・・・・・・・(転送・転載歓迎)・・・・・・・・・・・

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世界難民の日イベント

世界の今を知る DAYSJAPANミニ写真展2018

【同時開催】
難民収容問題写真展
- 2020年五輪開催に向けて
「治安対策」の名の下に収容される難民たち -

日時:2018年 6/18(月)~6/24(日)
時間:9:00~21:00 入場無料
   ※最終日は17時まで。

場所:日本教育会館1階 一ツ橋画廊 
    〒101-0003 千代田区一ツ橋2‐6‐2
    地下鉄神保町駅(A1出口)下車徒歩5分
    道案内専用電話 03-3230-2833

【会期中トークイベント】
トルコから来たクルド難民Mさんのお話しを聞こう!
6/24(日)14時~16時 写真展会場内にて開催 参加無料
「なぜ難民が収容されるのか」
~収容の苦しみと解放されてからの生活~

行政書士 熊澤新さんから、日本の難民・入管問題、及び最近の
収容急増の状況と背景についての報告


「治安対策」の名の下に 難民を排除していく日本

6月20日世界難民の日
現在、6560万人を超す人々が難民・避難民となって世界で苦しんでいます。
日本にも多くの難民が逃れていて、2017年は1万9千人以上が難民申請して
います。ところが認定された人は、わずか20人。 なかでもトルコから来た
少数民族クルド人は、1人も難民認定されていません。
 近年、日本における難民申請者の状況は大変厳しいものとなっており、
私たちが支援するトルコ国籍のクルド難民Mさんも、難民としての保護を
日本政府に求めていたにもかかわらず、昨年8月から12月にかけて4ヶ月もの間、東京入国管理局の収容施設に収容されてしまいました。Mさんだけでなく、現在多くの難民申請者が次々と収容施設に入れられ、長期間の収容に苦しんでいます。
収容急増の背景には、2020年の東京五輪開催のための「治安対策」があると言われています。
私たちは雑誌『DAYS JAPAN』の協力のもと「DAYS国際フォトジャーナリズム大賞2018」の写真展を開催します。ロヒンギャ難民が撮影された作品や、戦渦のイラク、シリア、イエメン、衝突が続くパレスチナの作品なども同時に展示します。
難民たちはどのような境遇から逃れて来たのか、日本は逃れてきた難民に
対してどのような対応をするべきなのか。 写真展をご覧頂き、ぜひ答えを
見つけて下さい。

■ 主催 クルド人難民Mさんを支援する会
■ 連絡先 事務局 周 香織 070-6657-6765
     E-mail shukaori@yahoo.co.jp (@を@に変えて下さい)
■ 支援会ブログhttp://kurd-m-san.hatenablog.com/

           ツイッター  https://twitter.com/kurd_m_san

収容所の食事について

収容所の中の食事について関心があるという方が、Mさんのお話しを聞かせて頂きたいということでお会いしました。ご参考までに蕨のハラルフードのお店をご案内。その後、ケバブやクルドのスイーツ、バクラワを食べながらお話ししました。
6/24のトークイベントにもぜひ参加させていただきます、と仰っていただき、嬉しい限りでした。

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【世界難民の日イベント】難民収容問題写真展- 2020年五輪開催に向けて「治安対策」の名の下に収容される難民たち -

世界難民の日イベント

世界の今を知る DAYSJAPANミニ写真展2018

【同時開催】難民収容問題写真展- 2020年五輪開催に向けて「治安対策」の名の下に収容される難民たち -

日時:2018年6年18日(月)~6月24日(日)
時間:9:00~21:00 入場無料
   ※最終日は17時まで。

場所:日本教育会館1階 一ツ橋画廊

〒101-0003 千代田区一ツ橋2‐6‐2
地下鉄神保町駅(A1出口)下車徒歩5分
道案内専用電話 03-3230-2833

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「治安対策」の名の下に 難民を排除していく日本

6月20日世界難民の日。現在、6560万人を超す人々が難民・避難民となって世界で苦しんでいます。日本にも多くの難民が逃れていて、2017年は1万9千人以上が難民申請しています。ところが認定された人は、わずか20人。 なかでもトルコから来た少数民族クルド人は、1人も難民認定されていません。

  近年、日本における難民申請者の状況は大変厳しいものとなっており、私たちが支援するトルコ国籍のクルド難民Mさんも、難民としての保護を日本政府に求めていたにもかかわらず、昨年8月から12月にかけて4ヶ月もの間、東京入国管理局の収容施設に収容されてしまいました。Mさんだけでなく、現在多くの難民申請者が次々と収容施設に入れられ、長期間の収容に苦しんでいます。
 収容急増の背景には、2020年の東京五輪開催のための「治安対策」があると言われています。
 私たちは雑誌『DAYS JAPAN』の協力のもと「DAYS国際フォトジャーナリズム大賞2018」の写真展を開催します。ロヒンギャ難民が撮影され作品や戦渦のイラク・シリア・パレスチナ・イエメンが撮影された作品も同時に展示します。

難民たちはどのような境遇から逃れて来たのか、日本は逃れてきた難民に対してどのような対応をするべきなのか。 写真展をご覧頂き、ぜひ答えを見つけて下さい。

 

【会期中トークイベント】
トルコから来たクルド難民Mさんのお話しを聞こう!
日時:6/24(日)

時間:14時~16時 写真展会場内にて開催 参加無料
「なぜ難民が収容されるのか」
~収容の苦しみと解放されてからの生活~

Mさんの話

行政書士 熊澤新さんより日本の難民・入管問題、及び最近の
収容急増の状況と背景についての報告

 

■ 主催 クルド人難民Mさんを支援する会
■ 連絡先 事務局 周 香織 070-6657-6765

       E-mail shukaori★yahoo.co.jp ★を@に変えて下さい。
■ 支援会ブログ  http://kurd-m-san.hatenablog.com/

【医療問題】東京入管が症状の放置隠しで虚偽記載・法務大臣による発言

Mさんの件ではありませんが、東京入国管理局で起きた事件としてご紹介させていただきます。

2018年4月22日、共同通信よりこのような記事が配信されました。

入管が症状放置隠しで虚偽記載か トルコ男性を1カ月受診させず(2018/4/22 19:00)
https://this.kiji.is/360724293602739297

記事の内容としては、
東京入国管理局(東京都港区)で昨年、トルコ人男性収容者(29)が虫垂炎の手術後、患部の痛みを訴えたのに職員が約1カ月間、診療を受けさせず放置した上、診療に関する手続き文書に虚偽の発症日を記載した疑いのあることが関係者への取材で22日、分かった。長期間、医師の診療を受けさせなかった事実を隠すためとみられる。」
というものです。

この記事について、法務大臣から4月24日の閣議後の会見で発言がありました。

「この方については当省において、激しい腹痛を訴えておられました。当局の職員は、この本人の症状を踏まえ容態観察をしていた中で、緊急搬送を行ったところでございます。その後、医師の診察を受けて対象者に手術をうけさせたところであります。
対象者からの診療申し出にかかる書面に関しまして、事実を記載したものということで虚偽の内容はなんら含まれておりません。
手術後、1か月以上にわたり、医師の診察をなんら受けさせなかったということはございません」

とのこと。

しかし、このトルコ男性の関係者からの情報によると、
こちらの男性は昨年6月4日に虫垂炎のため東京高輪病院に搬送され、緊急手術のため入院。
6月11日の退院後に収容所に戻されました。
代理人弁護士が 6月19日の接見で「膿が出ている」という本人の訴えを聞いて、同月27日付抗議書に記載し内容証明郵便で申し入れています。
また、吐き気の訴えがあったことも6月30日の接見時にメモしています。

ところが7月23日付の申出書(診療)には、職員の手によって、
「一昨日から腹部に痛みがあり、膿も出ている」「一昨日から食べ物を見ると胃の痛みと吐き気を感じる」と記載されています。
本人はもちろん、「おとといから」とは言っていないと述べています。
本人の口頭の訴えにしばらく対応せず、7月24日の診療の前日になって、職員が申出書に記載したと思われます。

6月11日の退院から7月23日付の申出書(診療)までの間に手術痕の痛み、膿、吐き気に関する訴えが記載された診療申出書は、存在しないとして、開示されていません。

・・・・・・・・

法務大臣は「手術後、1か月以上にわたり、医師の診察をなんら受けさせなかったということはございません」と発言しましたが、提供された情報を見る限り、それは事実と異なると思われます。

法務大臣が事実を歪曲するような発言をすることは、許されることではありません。

近年、適切な医療が受けられず、入管収容施設内で収容者が死亡する事件が多発しています。
毎年、死亡者が発生しているにもかかわらず一向に状況が改善されないのは、入管職員の収容者に対する非人道的な意識、日本から出て行くべき人たちだという差別的な意識があるからだと思われます。

多くの方にこの事実を知っていただきたく思い、また、更なる犠牲者を生まないため、ここに紹介させていただきました。

※掲載した「看守勤務日誌」については、ご本人から匿名公表の了解を得て関係者より提供されたものです。
 虫垂炎の痛みを訴え、外部の病院に搬送されるまでの間も、適切とは言い難い対応を入管職員が取っていたことが分かります。

 

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クルドスイーツ★パラダイス  しばしば舎

蕨のカフェで「クルド スイーツパラダイス」というイベントがあったので早速行ってきました。

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クルドのお母さん達の手作りスイーツ6種類が食べ放題。飲み物も付いています。蕨駅東口から徒歩4分ほどの「しばしば舎」というおしゃれなブックカフェです。Mさんにも来ていただきました。ナッツ入りのクッキー、ケレビスを食べて「美味いね!」と笑顔のMさん。「家族が日本にいた頃は、うちの奥さんもよく作っていたんだよ」と、話してくれました。お店の方がMさんに話し掛けて下さったので、Mさんは地図を示しながら、今のクルド情勢を話してくれました。1月20日からシリア領内のアフリンというクルド人が多く住む地区に、トルコ軍が国境を越えて進軍。そこに住むクルド人が殺害されているとのこと。お店の方も真剣な表情で聞いて下さいました。

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Mさんが昨年、4ヶ月も入管に収容されてしまったことを、お話しすると「それは大変でしたね・・・」とお店の方はとても驚いていらっしゃいました。現在、蕨には1500人ほどのクルド人が住んでいると言われますが、こうして地域の方と交流できるのは、とても良いことだと思いました。
また、手作りスイーツは、蕨で開かれているクルドお料理教室というのがあり、そのつながりでお菓子を作ってくれるクルドのお母さんたちを見つけられたとのこと。店内にはお母さん達が作ったレース編みや編み物などの手芸品の販売もあり、とても素敵でした。

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クルドのことを知ってもらうのに、こういったソフトなアプローチはとても良いと思いました。
しばしば舎さんは、小さな出版社から出ている本が集められており、普通の書店ではお目にかかれないようなラインナップが目白押しです。また、読書会やTVCMの上映会など、様々なユニークなイベントも開催されており、ぜひまた伺いたいと思いました。