クルド人難民Mさんを支援する会 ブログ

日本で難民申請をしているクルド人の難民、Mさんを支援する会のブログです。支援の状況をタイムリーにお知らせします。 支援会本サイトはhttp://chechennews.org/msan/です。

【告知】4/16~21入管・難民問題写真展「日本社会と難民 ~クルド人のまなざしから~」・4/18ドキュメンタリー映画「この国と私」上映会&監督トーク

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【入管・難民問題写真展】

2021年4月16日(金)~21日(水)
「 日本社会と難民 ~クルド人のまなざしから~」
早稲田奉仕園スコットホールギャラリー・入場無料

クルド難民を中心に日本の難民・入管問題をテーマにした写真展。クルド難民デニズさんの写真の他、2004年国連大学前のクルド難民の座り込みの写真や、写真家の齊藤幸子さんによるクルドの若者をテーマにした展示を行います。


【映画上映会】

2021年4月18日(日)
ドキュメンタリー映画「この国と私」上映会&監督トーク
早稲田奉仕園スコットホールギャラリー(予定)

クルド難民デニズさん中心に日本の難民・入管問題を追ったドキュメンタリー映画「この国と私」の上映会。監督トークとして慶応義塾大学公認学生団体S.A.Lの中村隆介さんと飯野遼平さんが出演。

クルド人難民デニズさんの支援情報

クルド人難民デニズさんの支援情報です。


【仮放免】

2月17日(水)に仮放免の出頭日が予定されていましたが、入管から連絡があり、コロナ感染対策のためこの日の出頭は免除となりました。
次回の出頭日につきましては、入管からの連絡待ちです(こちらの写真は2021年1月13日の出頭日の際に撮影されたものです)。

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【裁判】

5月28日(金) 朝10時30分~ 東京地裁415号法廷
クルド難民収容者暴行被害国賠訴訟

東日本入国管理センター内でデニズさんが入管職員から受けた暴行事件についての
裁判です。

東京地方裁判所アクセス
https://www.courts.go.jp/tokyo/about/syozai/tokyotisai/index.html

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【入管・難民問題写真展】

4月16日(金)~21日(水)
「ストップ!『送還忌避罪』法案  日本社会と難民 ~クルド人のまなざしから~」
早稲田奉仕園スコットホールギャラリー・入場無料

クルド難民を中心に日本の難民・入管問題をテーマにした写真展。クルド難民デニズさんの写真の他、2004年国連大学前のクルド難民の座り込みの写真や、写真家の齊藤幸子さんによるクルドの若者をテーマにした展示を行います。


【映画上映会】

4月18日(日)
ドキュメンタリー映画「この国と私」上映会&監督トーク
早稲田奉仕園スコットホールギャラリー(予定)

クルド難民デニズさん中心に日本の難民・入管問題を追ったドキュメンタリー映画「この国と私」の上映会。監督トークとして慶応義塾大学公認学生団体S.A.Lの中村隆介さんと飯野遼平さんが出演。


【カンファレンス】

Human Rights in Asia Conference 2021
2021年第13回アジア人権会議

エセックス大学のオンラインによる年次会議(ZOOM)。

2021年3月20日(土) 日本時間 20:00~22:00
アジアにおける難民保護に関する法的および政治的な視点

2021年3月27日(土) 日本時間 20:00~22:00
難民申請者の経験 
クルド難民デニズさんのインタビュー上映。英語字幕付き。

講演者 藤田早苗さん
(英国在住英国エセックス大学人権センターフェロー。法学博士。国際人権法専攻)

https://www.facebook.com/EssexHRinAsia21/posts/1072097133250801

https://www.essex.ac.uk/centres-and-institutes/human-rights/events/human-rights-in-asia-conference

 

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クルド人難民デニズさんの支援情報

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クルド人難民デニズさんの支援情報です。

 

【裁判】

2月5日(金) 朝10時00分~ 東京地裁103号法廷
クルド難民収容者暴行被害国賠訴訟

東日本入国管理センター内でデニズさんが入管職員から受けた暴行事件についての
裁判です。国側の反論が予定されています。

東京地方裁判所アクセス
https://www.courts.go.jp/tokyo/about/syozai/tokyotisai/index.html


【仮放免】

次回出頭日 2月17日(水)


【講演会】

2月13日(土) 13時30分開場/14時00分開演

藤田早苗さん講演会
「世界から見た日本のヒューマンライツ メディア・新型コロナ・女性・
 貧困・差別」

藤田早苗さんプロフィール
英国エセックス大学ヒューマンライツセンターフェロー。法学博士。
講演の中でクルド難民デニズさんの暴行事件について触れて頂ける予定です。

場所:池上会館 (東急池上線 池上駅より徒歩4分) ※定員40人程度

参加費:1000円(学生無料)

お申込み:nishinaka.neon2020★gmail.com (中東(なかひがし)まで)
★を@に変えて下さい。

https://www.facebook.com/photo?fbid=10159094463757372&set=pcb.10159094683247372

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【入管・難民問題写真展】

4月16日(金)~21日(水)
「ストップ!『送還忌避罪』法案  日本社会と難民 ~クルド人のまなざしから~」
早稲田奉仕園スコットホールギャラリー・入場無料

クルド難民を中心に日本の難民・入管問題をテーマにした写真展。クルド難民デニズさんの写真の他、2004年国連大学前のクルド難民の座り込みの写真や、写真家の齊藤幸子さんによるクルドの若者をテーマにした展示を行います。


【映画上映会】

4月18日(日)
ドキュメンタリー映画「この国と私」上映会&監督トーク
早稲田奉仕園スコットホールギャラリー(予定)

クルド難民デニズさん中心に日本の難民・入管問題を追ったドキュメンタリー映画「この国と私」の上映会。監督トークとして慶応義塾大学公認学生団体S.A.Lの中村隆介さんと飯野遼平さんが出演。

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【カンファレンス】

Human Rights in Asia Conference 2021
2021年第13回アジア人権会議

エセックス大学のオンラインによる年次会議(ZOOM)。

2021年3月20日(土)
アジアにおける難民保護に関する法的および政治的な視点

2021年3月27日(土)
難民申請者の経験 
クルド難民デニズさんのインタビュー上映。英語字幕付き。

講演者 藤田早苗さん
(英国在住英国エセックス大学人権センターフェロー。法学博士。国際人権法専攻)

https://www.facebook.com/EssexHRinAsia21/posts/1072097133250801

https://www.essex.ac.uk/centres-and-institutes/human-rights/events/human-rights-in-asia-conference

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【ご報告】1/30 書店B&Bオンライントークイベント平野雄吾×鈴木江理子「日本の入管制度の問題に迫る」・『ルポ 入管 ─絶望の外国人収容施設』(筑摩書房)刊行記念

1月30日に開催された下北沢の書店B&Bのオンライントークイベント、平野雄吾×鈴木江理子「日本の入管制度の問題に迫る」に参加しました。『ルポ 入管 ─絶望の外国人収容施設』(筑摩書房)刊行記念となっています。ゲストとしてクルド難民デニズさんも出演されました。

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イベントには50人近くが参加。講演者への質問も多く寄せられ、オンラインながら活気溢れる会となりました。

著者である平野記者は共同通信エルサレム支局から参加しました。
「入管―裁量に翻弄される外国人」と題して「ルポ入管」の内容をもとに、講演されました。
入管施設内部で起きていること、問題発生の根源としての「裁量行政」、在留特別許可に係わる問題、国際的な基準や国連の恣意的拘禁作業部会の勧告、改正入管法の行方などが話されました。

平野記者の、淡々と事例を紹介しながら問題の本質を浮き上がらせてゆく構成は大変素晴らしく、初めて入管問題に触れる人にもとても分かりやすいと思いました。

鈴木教授からは「移民・難民政策と在留特別許可~「線引き」をめぐるポリティクス~」
と題して、日本社会の外国人に対する政策の変遷を知ることができました。
図やグラフを多用して説明してくださり、時代によって、超過滞在の外国人への在留特別許可の出され方や退去強制による排除の度合いが変わっていることが分かりました。
就労資格のない外国人に対する日本社会の考え方も年代によって変化があり、1990年にはそういった人々の就労について「よくないがやむをえない」という意見が55%を占め、比較的優しいまなざしが注がれていたものの、2000年には40.4%、2004年には24.5%と、目に見えて減少していることが分かりました。
2009年7月に在特のガイドラインの変更がされ、以前であれば長く日本に居たことが救済の理由になっていたにもかかわらず、今はオーバーステイを長く続けたことが、残余の「不法性」として強調され、排除の理由にされてしまうとのことでした。

時代によってこんなにも在特の判断が変わってしまうというのは、基準などあってないようなものだと思いました。
驚くべき裁量権の広さだと思いました。当事者が納得できないのも無理はないと思いました。

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特に印象的だったのがデニズさんのお話しでした。
入管収容施設の中で経験したことやご自身の思いを率直に語って下さいました。
冷静に話していたデニズさんが、収容中の辛い経験を思い出したのか、堪えきれず、涙を流しながら話す場面もありました。
「生きるために日本に来たのに、日本に来てずっと死ぬことを考えている」というデニズさんの言葉。保護を求めた難民を心身ともに苦しめて絶望させ、追い返そうとしているこの現実。日本の難民問題を象徴する言葉だと感じました。

参加者に対して強い問い掛けがされたと感じました。

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質疑応答にはたくさんの質問が寄せられ、講演者の方々が真摯にかつ知見をもって答えて下さいました。

イベントの最後にデニズさんが「未来は良い方に人間のおかげで変わります。悪い方にも人間のせいで変わります。良い方向に変わっていって欲しいと思います。入管のルールを変えて欲しいと思います」と静かに語ってくれました。

今まで知られてこなかった入管問題を、多くのエピソードを交えながら問題点を解説する「ルポ入管」。非常に画期的な一冊で、マニアックになりがちな入管問題を幅広く広めていく上で大きな力になっていると感じます。
実際、この本を読んだ若い方々が、ドキュメンタリーを作ってくれたり、展覧会やブックフェアを企画してくださるなど、行動を始めて下さっています。
支援者として、今まで支援活動に足りなかったものをこの本が埋めてくれたと感じています。

とても良いイベントだったと思いました。
非常に厳しい状況が続きますが、希望を感じたひと時でした。
今後も微力ではありますが、こうした方々とつながりながら、支援活動を頑張ろうと思いました。

 

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クルド人難民デニズさんの支援情報

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トルコ国籍クルド人難民デニズさんについての支援情報をお伝えします。


【仮放免出頭日】

1月13日(水) 東京出入国在留管理局

追記 

仮放免は無事に延長できました。次回の出頭日は2月17日(水)です。 

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【オンラインイベント】

1月30日(土) 19:00~21:00

『ルポ 入管 ─絶望の外国人収容施設』(筑摩書房)刊行記念
平野雄吾×鈴木江理子「日本の入管制度の問題に迫る」

※リアルタイム配信(オンライン配信でのみご参加いただけます)

出演 :平野雄吾 (共同通信記者 前橋、神戸、福島、仙台の各支社局、外信部、
       カイロ支局、特別報道室などを経て2020年8月からエルサレム支局長)

鈴木江理子 (国士舘大学文学部教授。博士(社会学)。NPO法人移住者と連帯する全国
       ネットワーク(移住連)副代表理事、認定NPO法人多文化共生センター
       東京理事等を兼任)

デニズさん (クルド人難民)

参加費: 視聴のみの参加 :¥1,500(税別)

書籍付き視聴参加:視聴参加¥1,500+『ルポ 入管 ─絶望の外国人収容施設』
(筑摩書房)¥940(ともに税別)

詳細及びご予約はこちらから。
http://bookandbeer.com/event/20210130/

主 催:下北沢b&b

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【裁判】

2月5日(金) 朝10時00分~

クルド難民収容者暴行被害国賠訴訟 東京地裁103号法廷

東日本入国管理センター内でデニズさんが入管職員から受けた暴行事件についての
裁判です。国側の反論が予定されています。

※103号法廷は東京地裁の中で一番傍聴席が多い法廷ですが、
コロナウイルス対策のため通常の3分の1ほどしか座れないそうです。
しかし、傍聴者が多ければそれだけ事件の重要さが裁判官に伝わりますので、
抽選になることもご承知いただきながら傍聴にお越しいただければと思います。

東京地方裁判所アクセス
https://www.courts.go.jp/tokyo/about/syozai/tokyotisai/index.html

傍聴案内
https://www.courts.go.jp/tokyo/kengaku/kozin_boutyou/index.html

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【講演会】

2月13日(土) 13時30分開場/14時00分開演

藤田早苗さん講演会
「世界から見た日本のヒューマンライツ メディア・新型コロナ・女性・貧困・差別」

クルド難民デニズさんの暴行事件について講演の中で触れて頂ける予定です。

場所:池上会館 (東急池上線 池上駅より徒歩4分)
   ※定員40人程度

参加費:1000円(学生無料)

お申込み:
nishinaka.neon2020★gmail.com (中東(なかひがし)まで)

★を@に変えて下さい。

※ご来場の際はマスクの着用をお願いします。

藤田早苗さんプロフィール
英国エセックス大学ヒューマンライツセンターフェロー。
法学博士。英国エセックス大学で研究・教育に従事する傍ら、
20年にわたり国連人権機関の活動にも関わる。
写真家としても活動。


主催:藤田早苗講演会実行委員会

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第四部「支援の現場から」  松澤秀延さん(クルドを知る会 代表)・周香織さん(クルド人難民Mさんを支援する会 事務局)

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第四部「支援の現場から」 松澤秀延さん(クルドを知る会 代表)・周香織さん(クルド人難民Mさんを支援する会 事務局)

 

https://youtu.be/k5UwUKBkj08

 

オンライントークイベント「『送還忌避罪』とは何か?」
2020年10月25日
共催 クルドを知る会・日本クルド文化協会・クルド人難民Mさんを支援する会

 

第四部「支援の現場から」
松澤秀延さん(クルドを知る会 代表)・
周香織さん(クルド人難民Mさんを支援する会 事務局)
16分17秒

 

第三部 「なぜ難民申請を繰り返すのか?送還の恐怖とは? -トルコ・クルド人居住地域の現地報告を交えて」 中島由佳利さん(クルドを知る会)

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第三部 「なぜ難民申請を繰り返すのか?送還の恐怖とは? -トルコ・クルド人居住地域の現地報告を交えて」 中島由佳利さん(クルドを知る会)

 

 

https://youtu.be/8OmZmM3eJfw

 

オンライントークイベント「『送還忌避罪』とは何か?」
2020年10月25日
共催 クルドを知る会・日本クルド文化協会・クルド人難民Mさんを支援する会

 

第三部 「なぜ難民申請を繰り返すのか?送還の恐怖とは?
-トルコ・クルド人居住地域の現地報告を交えて」 
中島由佳利さん(クルドを知る会)
32分20秒

 

時間の関係でトークイベント中にお寄せ頂いた質問の中でお答えしきれなかった
ものにつきましては、こちらに講師の回答を掲載させて頂きます。
たくさんの質問をお寄せいただき、誠にありがとうございました。

 

■第三部で寄せられた質問

質問
トルコは難民を多く受け入れている国ですが、どうしてクルド人を迫害し、難民を生み出しているのでしょうか。


大橋弁護士からの回答

難民を受け入れることと、自国内の人権状況は、直接には結びつきません。
世界で一番難民を受け入れてきたのはイランで、アフガニスタンから来た、イスラムシーア派の人たちを受け入れています(イランもイスラムシーア派の国)。イスラム教は、一般に、同胞を受け入れる意識があるようです。

しかし、イランがイスラム教の宗教国であるために、イランから逃げる人たちもたくさんいます。

トルコは、現在のシリア内戦から逃れた人を多数受け入れていますが(ただいろいろ問題がありますが)、かつてサダム…フセインに弾圧されたイラククルド人がトルコに逃げようとしたときに、これを拒否したこともありました。

全体として完全に人権保障をしている国というのは、考えがたい存在で、各国の人権保障の足りない部分のために人権侵害を受ける人を助け、国際社会が補うのが、難民保護のシステムという見方もできます。