クルド人難民Mさんを支援する会 ブログ

日本で難民申請をしているクルド人の難民、Mさんを支援する会のブログです。支援の状況をタイムリーにお知らせします。 支援会本サイトはhttp://chechennews.org/msan/です。

展覧会7日目

展覧会7日目です。

今日は階上のホールで大きな企業の安全・衛生大会があったようでした。スーツ姿の方何人かが、展示を熱心にご覧になっていました。スーツ姿の方がご覧になっているのは、珍しいです。

夕方、署名用紙の回収すると、全国様々な住所の方が署名をして下さっていました。今日の催しに参加された方が書いて下さったのだろうかと思いました。とても嬉しくなりました。ありがとうございました!

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スーツ姿の方が熱心にご覧になっていました

 

藤田早苗さんの講演会「グローバルな視点から問う日本の“ヒューマンライツ”Media,Gender,Hate Speach,Poverty and more」でご紹介頂きました!

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藤田先生がスライドで私たちの展覧会を紹介して下さいました

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藤田早苗先生のお話しはとても分かりやすく、何が問題点なのかが非常に良く分かりました

先日ご来場いただいた藤田早苗さん(英国エセックス大学 人権センターフェロー)に、蒲田で開催される講演会に参加して下さいとお誘いいただいたので、喜んで参加させていただきました。
「グローバルな視点から問う日本の“ヒューマンライツ”Media,Gender,Hate Speach,Poverty and more」というテーマでお話しをされていました。
人権とはどういうものか、から始まり人権と思いやりの違いを、例を挙げて分かりやすく解説してくださいました。私たちの講演会のチラシもスライドで映して下さり、「人権、尊厳がすべての人にある」という見出しを付けて下さいました。ご紹介いただき、また入管問題の本質が、人の人権や尊厳が守られていないこと、とはっきりと仰っていただいてとても嬉しくなりました!

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多くの方に展覧会について知って頂けて嬉しく思いました

会の終了後、藤田先生が学生さんに展覧会の案内をして下さいと勧めて下さったので、
チラシをお渡しさせていただきました。
学生さんの一人が、「入管の収容所というのは、難民の人を保護するところなんですか?」と、フレッシュな質問をしてくださったので、私は目が見開かれる思いでした!

そうですよね。難民や入管問題を全く知らない人には、入管や日本政府が難民にどういう立場を取っているかも、ご存知ないですよね、と思いました。こういう方々にこそ、難民や入管問題を知っていただきたいと思いました。
「日本はどうして難民を受け入れないのですか?」という質問も頂きました。
私に答えられる範囲でお答えし、よろしければ6月9日の講演会にも参加して下さいとお誘いしました。
人権について学び、若い人たちとの出会いもあって、とても素晴らしい講演会でした!

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この日の講演会のチラシです

 

クルドを知る会 松澤さんに署名をお渡し。収容中のメメットさんとイシルさんの体調について。

クルドを知る会の松澤さんに、展覧会で集まった署名をお渡ししました!メメットさん、イシルさん、それぞれ150筆ほどお渡しすることができました。
松澤さんは東京入管に面会に行かれているので、署名は松澤さんからご提出いただく予定です。

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クルドを知る会 松澤秀延さんに署名をお渡ししました



松澤さんによりますと、メメットさんもイシルさんも長期収容のために体調を崩しているそうです。

メメット・チョラクさんは、家族が面会に行ってもほどんど会話ができず、時折うなずくだけであったり、何かを尋ねても言葉数が大変少なく、同じことを何度も繰り返し話してしまったりしているそうです。

イシル・フセインさんについては、5月15日頃、頭が痛いと外部の病院である高輪病院で診察。
5月20日は脚が痛いので高輪病院での診察。
食事ができないため、ビタミン剤と栄養材を飲んでおり、点滴はしていないとのこと。
そのため体力回復はがされておらず、1週間で8キログラム体重が落ちてしまったそうです。
体重と健康を維持できる状況が遅れているため、大変心配しているとのことでした。


松澤さんがインタビューを受けた記事でミニコーナーを作りました。
川口周辺のクルド人支援にご尽力されている方なので、よく取材を申し込まれるそうです。
面会活動から就学の支援まで、クルド難民支援に奔走する松澤さんには本当に素晴らしいと思いました。

展覧会4日目 藤田早苗さん(英国エセックス大学 人権センターフェロー)にご来場頂きました!

展覧会4日目。

 藤田早苗さん(英国エセックス大学 人権センターフェロー)にご来場頂きました!

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藤田さんは英国在住の研究者で、17年間国連の人権機関に携わり、特定秘密保護法共謀罪を英訳して国連に情報提供、国連特別報告者(表現の自由)の日本調査実現に尽力されたそうです。

現在、日本に一時帰国されているそうで、ご滞在される5週間ほどの間、新潟や東京、横浜、大阪、京都などで国際社会から見た現代の日本として、メディアやヘイト、ジェンダー、貧困をテーマに、精力的に講演をされているとのことでした。

私たちの展覧会については、横浜での講演に参加された方が藤田さんにお知らせして下さったそうです(本当にありがとうございます!)。

藤田さんは大変聡明な方で、日本の難民問題について、日本では人に対する尊厳dignityがないことが問題である、とご指摘下さいました。

その他、たくさんの眼が覚めるような示唆を頂きました。

ご来場頂き本当にありがとうございました!

 

 

展覧会3日目 6/3東京新聞・埼玉中央版に掲載されました

6月3日東京新聞(朝刊)・埼玉中央版にクルドを知る会代表の松澤さんのインタビューと、展覧会の紹介記事が掲載されました!

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右がその記事です。

展覧会の会場に早速展示しました!

 

展覧会2日目 満員御礼、大盛況でした!

展覧会2日目。今日も移住連フォーラムの全体会が階上でありました。
会が終わると、続々とお客さまが来てくださり、展覧会場は満員御礼。
署名も瞬く間に集まりました!メメットさんの署名もイシルさんの署名も、どちらも50筆以上集まりました!

ご来場頂いた皆様、本当にありがとうございました!

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展覧会初日・緊急ミニ講演会 「東京入管 クルド難民救急搬送拒否事件について」

展覧会初日です。
階上にて移住連の全国フォーラムが開催されるということで多くの方にお立ち寄り頂きました。ありがとうございます!


フォーラム分科会の終了時間に合わせて、
緊急ミニ講演会 「東京入管 クルド難民救急搬送拒否事件について」を展覧会会場内で開催しました。

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児玉晃一弁護士による講演

 

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東城輝夫弁護士による講演

講演会は大盛況で、立見の方がずらりと会場を囲みました。事件に対する関心の高さを感じました。70人ほどの方が参加して下さいました。
署名はメメットさんもイシルさんも100筆以上集まりました。
ご協力頂いた皆様、本当にありがとうございました!

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立ち見の方が多数いらっしゃいました

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【緊急ミニ講演会 「東京入管 クルド難民救急搬送拒否事件について」レポート】
冒頭、事件についてのニュース映像を上映し、参加者に概要を把握していただきました。
続いて児玉晃一弁護士から、2014年3月牛久入管で起きたカメルーン人男性の死亡事件についての映像を上映。体調不良を訴えたにも関わらず、入管が適切な対応をしなかったため、死に至らしめてしまった事例をご紹介頂きました。
児玉弁護士はこの事件があったため、メメットさんの体調不良についても入管は救急車を呼ぶことはないと感じ、外から救急車を呼んではどうかと提案したとのことでした。
入管というのは収容者についての健康状態については100%の責任を負っている。牛久のカメルーン人の収容者は、日本に来たばかりですぐに収容されてしまった。携帯電話もなく電話も使わせてもらえず、どこに電話すれば救急車を呼べるかも分からない状態であった。あの状態で救急車を呼べるのは入管職員だけだった。にもかかわらず、入管職員はただ見ているだけで、救急車を呼ぼうとせず、カメルーン人男性を死亡させてしまった。
今回のメメットさんの件でも、結果としてメメットさんは救急搬送されなかった。カメルーン人男性の死亡の教訓を何も得ていないと感じた。
入管は収容者の健康について100%の責任を負わなくてはならないので、このメメットさんの事件についても、声明文を出した、とお話し頂きました。


東城 輝夫 弁護士 (上野きぼう法律事務所)からは、事件の現場にいらしたということで、この事件の経緯や入管の対応の問題点についてご説明頂きました。
メメットさんの体調が悪くなったのは3月11日からで、意識を失って倒れたとのこと。
3月12日にメメットさんの面会に入ったご家族が、面会室に入ってきたメメットさんのあまりの衰弱ぶり(両脇を職員に抱えられながら入ってきた)に驚き、自分たちでお金を払うから病院に連れて行って下さいと入管職員に懇願した。職員からは、今日は入管内に嘱託の医師がいるから、その人に診察してもらうと言われたため。やむなくご家族が帰途についた。しかし、実際にはその医師は精神科医であり、診察はされたものの、薬も出して貰えず。メメットさんは再びご家族に電話をかけ、助けてくれ、死にそうだ、と訴え、ご家族はこれはただごとではないと感じ、救急車を呼ぶという流れにつながった。
翌日になっても、メメットさんは病院に連れて行かれることはなかった。
13日の昼頃、東城弁護士は現場に赴き、総務課に抗議を入れるなどした。様々なところからの抗議や、国会議員の働きかけなどもあった模様。どのような力が働いたかは分からないが、メメットさんは13日の午後に、病院に連れて行ってもらうことができた。
しかし、病院でどのような診察がされたのか、当然、家族は知りたいわけだが、弁護士が聞いても、病院の医師からも入管側からも説明は無く、情報開示請求の手続きをしてくれと言われた。開示請求の手続きをしたが、今もその結果が出ておらず、あれだけ人が死にそうだという大事があったにもかかわらず、正確なことが何も分かっていない。
救急隊が帰った経緯についても、判然としない部分がある。自分が総務課に抗議に行った時は、入管内で診察した精神科の医師が、「経過観察だ」と言った。また入管の看護師が定期的に血圧などバイタルチェックをしている。それを救急隊に説明したら、救急隊員はでは、救急搬送する必要はないですね、と言って帰って行った。救急隊員が自主的に帰って行ったような説明を受けた。しかし、ご家族から聞くと、やはりそうではない。ご家族の話では、救急隊員からは入管職員がそう言うので連れ出せませんでした、という説明を受けたとのことでした。どういう経緯で救急隊員が帰ったのかも、経緯がよく分からない。
ただ、一つ言えるのは、救急隊が帰るという判断については、全く医師の判断が介在していないことである。誰がどういう説明をしたのかは分からないけれども、とにかくメメットさんの病状をみて、判断したわけではない。にもかかわらず、救急隊員が二度にわたって帰らされてしまったのも、この事件の問題点です、とお話し頂きました。

 

講演を聴いた皆さんは、とても驚いている様子でした。

 

講演をお聞きになった方が、署名用紙を持って帰ってもっと集めて来たいと仰って下さり、本当に嬉しい限りでした。

この事件を知って非常に憤慨されており「難民が逃げて来たら、日本は心構えをしてきちんと受け入れないといけない。なぜ何も悪いことしていない人を、こんな目に合わせるのか」と、憤っていらっしゃいました。
私たちの展覧会と講演会のメッセージが伝わったのだと感じ、大変嬉しく思いました。
ご講演頂いた弁護士の方々、ご来場頂いた皆様、署名にご協力下さった皆様、本当にありがとうございました!

 

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インパクトのあるポスターを写真に収める方も。

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多くの方にご来場いただきました!