写真提供 オプエド
上杉隆さんのインターネットのニュース番組「ニューズ・オプエド」で
クルド難民Mさんの収容のことが紹介されました。
上杉隆のニューズオプエド
https://op-ed.jp/
ニュースでMさんのことが触れられているのは、
冒頭のヘッドライン 5分51秒~
特集 20分44秒~ です。
9月29日(金)17時~18時の放送分です。翌日16時まで無料視聴が可能です。
放送は無料会員登録でご覧いただけます。ぜひご覧下さい。
写真提供 オプエド
冒頭のヘッドラインでは、
Mさんが就労を理由に収容されたこと、重い病気を患っていること、必要な治療が受けられないこと、収容所内では過度なストレスや、ずさんな栄養管理によって、命の危険もあること、
難民申請中は社会保障が受けられず、就労しなければ生活や病気の治療を続けるのは困難であるのが実情であること、などを川島キャスターが紹介しました。
写真提供 オプエド
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特集では、Mさんのトルコで受けた迫害や日本に来た経緯も含め、収容に至るまでのMさんの状況が詳しく紹介されました。
ゲストのロヒンギャ難民のゾーミントゥさんが収容についてコメントしてくれ、それの内容がとても良かったです。
この話を聞いてどうですか、という川島キャスターからの問いかけに、ゾーミントゥさんはこう答えていました。
悲しいですね。自分自身も一年くらい収容された。
(収容というのは)すごく大変なことなんです。
このクルド人たちも、日本に来て難民申請して、難民として認められな
い。仮放免とか仮滞在とか(そういう不安定な身分。就労とか)なにもできな
い状態になってしまう。そういう人たちをまた収容所に捕まえて入れて
しまうのは、ちょっと・・・。おかしいかな。僕はそう思います。
今、同じようにロヒンギャ難民も3人くらい収容所に入っているんです。
僕のところに(収容所のなかから)いつも電話があるんです。
もう・・・、中に入っている人たちはすごく厳しい状態なんです。
日本政権も、例えばそういうような人たち、クルド人たちを自分の国(ト
ルコ)に送ってしまったらどうなるか、ということをちゃんと考えて、人
間として日本になんとか、生活できるように、やって欲しいですね。
そういう風にしなくて、収容所に入れたら、その人たちの体はすごく壊
れちゃうんですよ。
この間、何年前くらいか、ロヒンギャの一人が、品川の収容所(東京入国
管理局)で亡くなったんですよ。そういう問題も、毎年あるんですね。
この間、ガーナの人にも、そういうことがあったと聞いています。
僕、自分自身と同じロヒンギャの一人も、4年か5年くらい前に、品川収
容所で亡くなりました。
現在もロヒンギャ難民が、(東京入管に)3人ぐらい入っています。同じ状
態の人が。
入管は仮放免の延長の手続きに行くと、はい、いいよ。あなたの仮放免
は終了しましたので収容所に入ってください、と言って、(収容所に)入れてしまう。ちょっと。おかしいかな。
収容所の中に、僕は18年、19年前くらいに1年くらい入っていた。
現在は、前よりは良くていると考えている。広い場所に出て(※運動場のことだと思われる)、食事も3回くらいだしているけど。
でも、中に入っている人は、自分は自分の国にいつ送られてしまうのか、(強制送還される)ことを心配している。
もう、体がすごく大変なことになってしまう。そういう人が多いんですよ。
一番の問題がそれなんですよ。
収容所に捕まってしまっている感じなので、収容所に入れられていたら、無理矢理、日本の政府がその人を自分の国に送り返してしまったらと思うと。
自分の国に帰らされたら、殺されてしまう可能性が高い人が、(強制送還されることを)気にしている。
川島キャスター
(驚いて)戻ったらですか。
そうです。例えば、現在、収容所に入っているロヒンギャの3人をミャンマーに送ってしまったら、もうそれは間違いなく殺されてしまう可能性が高いんですよ。
そういうことを、日本の法務省には、よく分かって欲しいんですよ。
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入管の収容所に収容されている方や、難民申請者の苦しみが伝わってくる、当事者ならではの、重みのあるコメントだと思いました。
ゾーミントゥさんに心から感謝致します。