クルド人難民Mさんを支援する会 ブログ

日本で難民申請をしているクルド人の難民、Mさんを支援する会のブログです。支援の状況をタイムリーにお知らせします。 支援会本サイトはhttp://chechennews.org/msan/です。

写真家の齊藤幸子さんとお会いしました

日本に住むクルドの若者たちを撮影している、写真家の齊藤幸子さんとお会いしました。写真展への出品をお願いしたところ快く引き受けて下さったのです。急なお願いだったにも関わらず、本当にありがとうございます!

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会場の下見と打ち合わせを兼ねて、一ツ橋画廊までご足労頂きました。雨の中、誠にありがとうございます。
「どのような感じの展示が良いですか?」とご質問頂きました。
クルドの若者たちの日常風景や気持ちが伝わるような展示をお願いできれば思っています。
特別な変わった人たちではなく、既に何年も日本で暮らしているということが伝わればと思います」とお話ししました。
「既に隣人として私たちとともに暮らしているということですよね。明るい感じがいいのですか?」と、すぐに返して下さいました。
「明るい写真も必要なのですが、明るく楽しそうにしているけれども、実はその生活は、薄氷を踏むような不安定な状況の上にあるということを伝わればと思います。」とお伝えしたところ、
「そうですね。明るい写真だけだと問題が伝わらなくて、楽しくやっていると誤解されてしまうし、暗い写真だけだと辛い状況の大変な人たちという目で見られて不本意ですよね。
ギリギリの状況だけど頑張って自分の力で生きようとしている感じですね」と、打てば響くように応えて下さいました。
私が伝えたいことを即座に汲み取って下さって本当にびっくりしました!
やはり表現者の方というのは、感性が豊かなのです。相手の伝えたいことを感じる力がすごいのだなあ!と思いました。

これまで難民問題のことを展覧会や講演会など様々な形で発信して来たわけですが、
多くの方が共感してくださる一方で、いつの場合でも「でも、日本は難民を受け入れられない
と思う」というご意見の方が必ずいらっしゃいました。
長年、この「でも」の意味するところが分からず、話が平行線になってしまうことが多かったのですが、最近になってようやく「言葉も文化も全く違う外国人がいきなり、大勢やってくると感じているのだ」と思い当たりました。
その誤解を解く必要があると思いました。

齊藤さんの写真は、その誤解を解いてくれる大きな力になってくださると感じました。

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■10/18-25難民・入管収容問題パネル・写真展「ストップ!『送還忌避罪』長期収容の先にあるもの」 日本教育会館一ツ橋画廊
■10/25 Zoomトークイベント「『送還忌避罪』とは何か?」


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