クルド人難民Mさんを支援する会 ブログ

日本で難民申請をしているクルド人の難民、Mさんを支援する会のブログです。支援の状況をタイムリーにお知らせします。 支援会本サイトはhttp://chechennews.org/msan/です。

【本日放送】『ニューズ・オプエド』でクルド難民Mさん紹介予定

【本日放送】インターネットのニュース番組『ニューズ・オプエド』で、9月29日(金)17時〜18時の放送で、クルド難民Mさんのことが紹介される予定です。
ロヒンギャ難民のニュースと関連して紹介予定です。
 放送は無料会員登録でご覧いただけます。ぜひご覧下さい。
NOBORDER - ノーボーダー | 上杉隆のニューズオプエド
https://op-ed.jp/  #オプエド

 『ニューズ・オプエド
 平日17時〜18時・無料生放送。
 毎回多様なゲストを招いてお送りしています。
 翌日16時まで無料視聴が可能です。

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9月26日(火)、Mさんと面会・入管に申入書を提出

9月26日(火)、Mさんと面会をしました。
部屋に入ってきたMさんは頬がこけて、あごが細くなっており、3週間前の面会の時より痩せている印象を受けました。

陽に当たらない生活が続いているせいか、あるいは血の気が引いているためか、心なしか顔が白っぽいように見えました。

差し入れ品として、イラクのクルド自治区の独立投票のニュースのプリント(トルコ語)、便箋、封筒、ボールペン、82円切手などを持っていきました。

●体調について
胃が痛くて眠れないとのこと。昨日(9/25)にドクターに見てもらった。痛み止めの薬を出すと言われたが、まだ出してもらっていない。
右の首の後ろが腫れて、痛くて眠れない。寝ても痛みで目が覚めてしまう。

血圧を下げる薬を飲んだ。血圧は今は上が98~99くらい。

毎日、薬を5~6種類飲んでいる。血液をサラサラにするもの、血圧を下げるもの、トラムセット(鎮痛作用のある薬)など。
トラムセットは薬の形で、それがトラムセットだと分かるが、それ以外は何という名前の薬なのかが分からない。
入管職員は、収容前にあなたが病院でで処方されていたものと同じ薬だと言っているが、薬に名前が書いていないので、実際にそうなのか分からない。
毎日、食事の時、窓の下の隙間から薬が差し出される。
受け取って、サインをして飲む。

口内炎は治った。
心臓は今のところは痛くなってない(痛くなったら、入管の職員にも言って、支援者にもすぐに電話か手紙で知らせてくださいと重ねてお願いしました)。

同じブロックにクルド人があと2人いる。東京入管全体では13人いる。


●食事
食事は正直言って、あまりおいしくない。
ご飯だけが温かくて、おかずは冷たい。おかずは何となく臭うので、傷んでいる気がする。冷たいのでいつ作ったものなのかよく分からない。

収容所の中では2日に一回、買い物ができる。
収容所の食事がおいしくないので、あまり食べずに残す人が多い。
お腹が空いた人は、買い物して食べる。
カップ麺、そば、おかしなどが買える。入管の1階のコンビニに並んでいる商品のうちの何種類かが買える。部屋ごとに紙に書いて注文するとコンビニの人が届けてくれる。

イラクのクルド自治区の独立投票のニュース(トルコ語のもの)を窓越しに
Mさんに読んでもらいました。収容されてから目が見え辛くなったそうで、近くのものが見えないと言っていました(50cmくらい離れないと、書類の文字が読めないようでした)。

ニュースを読んで、Mさんは自分たちの国が持てれば、私たちは本当に幸せになれる。クルド人の住んでいる地域には石油がたくさん埋蔵されているから、私たちクルド人は豊かになれる。と、希望に溢れた表情で語ってくれました。

郵送したDAYSJAPANの10月号も、日本語が読める人に記事を読んで貰ったそうで、ありがとうございますと、嬉しそうでした。

あっという間の30分でした。

面会後は6階の違反審査部門(仮放免許可を出すところ)に行き、仮放免許可を求める申入書と、医師の意見書を提出しました。

窓口で職員に、Mさんは重い病気を患っていること、9月2日に心臓の痛みがあり、9月4日に面会したかかりつけ医の意見書によると、狭心症の疑いがあり、心筋梗塞になる可能性があると指摘されていること、
その他、2週間ほど前から胃の痛みも感じており、入管で薬をもらったが、痛みが取れないと訴えていること、
私たちは早くMさんに仮放免許可を出してしてもらい、かかりつけ医に通院できる状態にしてもらいたいこと、Mさんのアパートもきちんと維持してあるので、いつ仮放免されても大丈夫であることなどを伝えました。

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Mさんから電話・胃の痛み

9月19日(火)、16時過ぎにMさんから電話がありました。
収容所内には公衆電話が設置されており、決められた時間内であれば、収容者は電話をかけることができます。しかし、設置されているのは、国際電話専用の電話機であるため、日本国内に電話する場合でも、国際電話と同様の1分100円ほどの高い通話料がかかります。

体調を尋ねると、一週間前から胃が痛くなり、入管で痛み止めの薬をもらったが、あまり効かず、痛みは取れていないとのこと。
血圧はだいぶ低くなっており、上が106~109で下が48ほど。
処方された血圧を下げる薬を持っているが、今、かなり血圧が低いので、それを飲むのは一旦やめることに。
明後日に、入管内でレントゲンを撮る。収容されてから1ヶ月経った人は撮ることになっている。
心臓は9月2日に痛みを感じた後は、今のところ痛まない。
支援者からは、心臓が痛くなったら、入管の担当職員にも言って、支援者にも連絡を
してください。と念押ししました。

志葉玲さんが書いて下さった記事が非常に多くの人に読まれ、ランキングで1位になったことや、DAYSJAPANに緊急キャンペーンとしてMさん解放を求める記事が掲載されたことを伝えました。
今後の面会スケジュールを伝え、「Mさんが早く外に出られるよう、私たち頑張ります!」と激励すると、Mさんは非常に元気づけられたようで「ありがとうございます!」と嬉しそうに答えてくれました。

収容されている人は、自分のがんばりだけでは、なかなか仮放免許可を得ることは難しいです。外からの助けはとても励みになるようでした。

Mさんが一日も早く入管から解放されるよう、私たちは引き続き頑張ります。

フォトジャーナリズム雑誌「DAYSJAPAN」10月号に、クルド難民Mさんの解放を求める記事が掲載!

フォトジャーナリズム雑誌「DAYSJAPAN」10月号に、クルド難民Mさんの解放を求める記事が掲載されます!書店には9月20日に並ぶと思います。皆様、ぜひお求め下さい!

品川の入管に収容されているMさんにも差し入れして、外ではこういう動きが出ていますよ!と励まそうと思います。
今年6月に、DAYSJAPANから写真賞の受賞作品をお借りして、支援会で難民写真展を開催したことがきっかけとなり、Mさん収容のことを積極的に報じて下さいました。DAYSの皆さん、本当にありがとうございます!
たくさんの方が関心を寄せてくださることが、Mさんの解放の何よりの力になります。
Mさん解放まで頑張りますので、どうぞよろしくお願い致します!

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ジャーナリストの志葉玲さんがYahooニュースに記事を書いて下さいました

ジャーナリストの志葉玲さんが、クルド難民Mさんの収容について記事を書いて下さいました。Mさんの他にも収容されているクルド人の方は何人もおり、収容所内で苦しんでいます。中には小さなお子さんがいるのに収容されてしまった方も。日本でこんなことが行われているなんて、今でも本当に信じられません。ですが事実です。志葉さんの渾身のレポートをぜひお読み下さい。


独房に監禁、医療受けさせず死亡、腐った給食―難民虐待の東京入国管理局
https://news.yahoo.co.jp/byline/shivarei/20170913-00075687/

【全難連】 9/12(火) 緊急記者会見 ―難民審査参与員の問題のある発言について―

全難連による緊急記者会見の案内が参りましたので、ご紹介させていただきます。

 

・・・・・・・・【転送・転載歓迎】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

報道関係者各位

                                           緊急記者会見のご案内             

                            ―難民審査参与員の問題のある発言について―

                                                                                                  2017年9月8日    

                                                                                                全国難民弁護団連絡会議

                                                                                               代表 弁護士 渡邉彰悟

                                                                                         事務局長 弁護士 難波 満

 

平素より日本の難民保護に関する問題にご理解をいただきまして誠にありがとうございます。難民審査参与員制度に関する緊急記者会見の開催をご案内申し上げます。

2017年8月31日以降の報道で、強姦被害を主張する難民申請者が、3月に男性の難民審査参与員から「美人だったから狙われたのか」という不適切な質問を受けたこと、その発言が調書に記載されていなかったこと、代理人らが4月に抗議をしたことが明らかになりました。

法務大臣は、9月1日の閣議後の記者会見で「難民認定申請者の代理人の弁護士から指摘を受けたことは承知している。入国管理局で事実確認をしている最中で、迅速に対応するようにと指示をした」と述べたとされています。しかし、問題発言のあった審理は3月であり、抗議は4月になされたにもかかわらず、現時点で何らの回答もありません。この件については、9月1日付で代理人弁護士が新たに申入書を送付しましたが、現時点でその回答もありません。

さらに遺憾なことには、参与員の問題発言ないし行動は、今回の発言にとどまりません。当会は、昨年にも「あなたは難民ではない。あなたは難民としては元気過ぎる。本当の難民はもっと力が無い。」等の問題発言について、抗議声明を発表しました。

当会にはこのほかにも、参与員による人格攻撃・侮辱的発言、職務放棄発言、威嚇的態度、予断偏見等を示す問題発言・行動が多数報告されています。そこで、当会は、難民申請者が参与員の問題発言によって二次被害とも言い得る状況に晒されていること、参与員の審理参加がいかに適正な審理からかけ離れているか、参与員制度の抜本的な改善を求め、会見当日午後1時45分に法務省入国管理局に申し入れを行います。

参与員の問題発言・行動は、現状においてもはや看過できない状況です。そこで、皆さまと参与員の問題発言・行動の現状を共有し、難民認定の適正な審理、審理の公正を実現させていきたいと存じます。ぜひ、お集まりください。

                                                            記

 全国難民弁護団連絡会議緊急記者会見

日時          2017912日(火)午後315分~

場所          東京地方裁判所内 司法記者クラブ

内容                  ‐ 先日の「美人だから」発言について ‐ 難民審査参与員の事例について ‐ 当会から法務省入国管理局への申入れについて ‐ 意見交換・質疑応答※申入れを取材される方は、午後1時30分に弁護士会1階ロビーにお集まりください。

 

この件についてのお問い合わせ先

全難連事務局(いずみ橋法律事務所内) 担当:杉本、弁護士小田川綾音 Tel: 03-5312-4826  Fax: 03-5312-4543

Eメール: jlnrizumibashi-law.net

☆を@に変えて下さい。

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