クルド人難民Mさんを支援する会 ブログ

日本で難民申請をしているクルド人の難民、Mさんを支援する会のブログです。支援の状況をタイムリーにお知らせします。 支援会本サイトはhttp://chechennews.org/msan/です。

写真展2日目

写真展2日目です。

f:id:kurd-m-san:20180620172413j:plain掲示物「収容急増の背景は、東京五輪の「治安対策」」。
これを掲示するために、この写真展を企画したようなものです。
五輪のために、治安を乱しそうな外国人を収容して、強制送還しようとする。しかし、実際に収容しているのは、難民申請者や日本人と結婚している人など、帰れない事情がある人も多く含まれています。もちろん五輪で治安を乱すような人たちでもありません。難民申請者は日本に保護してもらうこと、日本人と結婚している人は配偶者とともに日本で暮らしていくことが願いです。五輪で騒ぎを起こす理由など無いのです。

そういった事情を考慮せずに、在留資格のない単なる「不法滞在者」として収容してしまうから、収容所内で自殺や自殺未遂が多発するのです。
ぜひ多くの方にこの実態を知って頂きたいです。

サラリーマン風のワイシャツ姿の人たちが何人も、コーヒーを片手に写真展をご覧になっていました。珍しい光景です。案内板を見ると上の会議室で航空関係の会議があったようです。
海の向こうで起きていることに、敏感な方々なのでしょう。

じっと写真をご覧になっている方が何人かいらしたので、お声をかけてみました。こういう熱心にご覧になっている方とお話しすると、思わぬ出会いがあるのです。

お一人の方はトルコ関係のニュースをチェックされている方で、レフィックさんの写真は、すごいですね!と話してくださいました。
アナトリア通信などのニュースを読んでも「クルド武装勢力を何人制圧」というような表現が多いので、実際現地でどういったことが行われているのかよく分からなかったが、
レフィックさんの写真を見て、どういうことが現地で行われているかよく分かった。と話してくださいました。
トルコで起きていることは、ストレートにニュースにできないのだと感じました。

話していると、もう1人の女性のお客様が声を掛けてくださいました。いろいろクルド関係の資料を頂けることになり、大変嬉しく思いました。
本当にありがとうございます。

いつも応援してくださる専修大学の先生がご来場されました。本当にありがとうございます。先生は入管前の抗議行動や面会にも参加してくださっていて、 大学教授でいらっしゃるのに、草の根の難民支援活動を温かく見守ってくださる、 理知的でとても優しい先生です。

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難民支援のこと、政治のことなど、いろいろお話しできて、嬉しいひとときでした。

夜、帰り際に会場を除くと、懐かしい友達が。
このあだっちさんは14年前の国連大学前のクルド二家族座り込みの時に知り合った方です。

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お元気そうで何より。座り込み当時の思い出話しに花が咲きました。
誰も活動をまとめる人がいなくて大変だったけど、でも変にまとめなかったから、あれだけいろいろな人が参加して、長く続けられたのかもね、など話しました。あだっちさんは最後まで座り込みに参加していました。
万策尽きて、逃げ出したくなるような状況でも、当事者とともにそこにいられる人は、とても尊敬できると思いました。

写真展をDAYSJAPANでも紹介していただきました。

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多くの方にご来場いただきました。
ありがとうございました!

写真展初日

いよいよ写真展初日です。
中国の留学生の方が6人ほどが見に来てくださいました。
この会館でお掃除のお仕事されている皆さんだそうです。ありがとうございます!
一緒にお仕事されている日本人の職員の方が1枚1枚、写真の説明をしてくださったそうです。本当にありがとうございます!職員の方は、ロヒンギャの少女の涙の写真が心に残ったそうです。心が痛くなる、と、話してくださいました。

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昼休み、レフィックさんの写真をじっと見ている方がいらっしゃいました。こういった戦争や紛争地の写真や映画をよくご覧になっている方だそうです。レフィックさんがこのジズレの街で写真を撮られた状況を説明すると、とても驚いていらっしゃいました。すごい状況下で撮ったのですね!と、感想を言って下さいました。

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この日は上のホールで看護系大学の催しがあったようで、大勢の方がロビーを行き来していました。看護の関係者が多いせいか、「入管収容所での重大事故」(自殺や未遂、医療の問題が多く載っている)の掲示や、クルドの人々が苦しんでいるレフィックさんの写真をご覧になっている方が多くいらっしゃいました。

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職場の方が写真展を見てくださいました。
DAYSの写真賞をご覧になり、いろいろな人がいろいろな地域を撮っているのね!と驚いていらっしゃいました。豪華絢爛なドバイの写真をご覧になって、あそこはすごいわね。バブルなのね!と感想を漏らしていらっしゃいました。

帰り際、すっかり静かになったロビーを通りかかると、じっと写真を見つめているサラリーマン風の方が。
DAYSの写真を一つ一つ時間をかけてご覧になっていました。DAYSの写真の力を感じるときは、こういう時です。写っているものは胸が苦しくなるような辛い写真が多いですが、目が離せなくなる不思議な力があります。知らなくてはならないものを知らせる力が、そうさせているのだと思っていました。
写真展のチラシをお渡しし、日曜日のトークイベントをご案内しました。

クルド人問題と日本の難民問題を解説するものを掲示しています。

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 世界で起きていることと、日本で起きていることがつながっていることを感じていただければ嬉しいです。

多くの方にご来場頂きました。
ありがとうございました!

写真展の搬入

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写真展の搬入です。
東京新聞の方が取材に来て下さいました。ありがとうございます!
今日は3階のホールで都市対抗野球大会組み合わせ抽選会なるものがあったようで、がっちりした体格の高校生や、監督と思しき人、取材に来たと見られるメディアの方がたくさんロビーを通っていきました。とりあえず、昨日作った掲示物「相次ぐ入管収容施設での重大事故」を一番目立つところに貼って、入管で起きていることを伝えました。見てくれる方もけっこういて、嬉しい限りです。

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レフィックさん写真コーナーの看板・入管収容所関係の事故・事件の記事

今日が写真展の搬入日なので準備に大わらわです。
レフィックさんの写真コーナー用の看板を作りました。レフィックさんの作品は十数枚展示予定です。レフィックさんの顔写真を提供して下さったのは、DAYSフォトジャーナリズム大賞で何回も賞を取っていらっしゃる高橋邦典さんです。本当にありがとうございます!

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入管関係の記事を集めて、掲示物を作りました。

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こうして記事を並べてみると、改めて収容所というのはひどいところだと思いました。入管は法務省の管轄なのですが、収容所の中は人権保護が及ばない治外法権だと感じました。
 入管の収容所内はメディアが入れないので、そこで起きた事故や事件はなかなか私たちが知ることができまません。記事を書いて下さった記者の方に本当に感謝したいです。ありがとうございます!

産経ネットに写真展のお知らせ掲載

難民収容問題写真展のお知らせが、産経ネットに載りました。
写真展は6月18日(月)から開催です。入場無料ですのでぜひお出掛け下さい!

日本に暮らす難民写真展 収容に直面、クルドの今も

https://www.sankei.com/photo/story/news/180616/sty1806160008-n1.html

 

タペストリー

DAYSの写真展が終了したので、会場で使用していたタペストリーをお借りしてきました。18日からの当支援会の写真展で展示させていただきます。ロヒンギャ難民の少女の眼差しは、まるで「私はこんなに苦しいのに、なぜあなたは見ているだけなの?」と問いかけているようです。

 

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こちらの写真のキャプションはこちらです。
ロヒンギャ難民 迫害から逃れて」 ポーラ・ブロンスタイン/Getty Images
太陽が照りつける中、田んぼの泥道で泣いているロヒンギャ難民の少女。ここにたどり着くまでに、ほとんど睡眠を取らずに何日も歩き続けた。パロンカリ、バングラデシュ。2017年10月16日