2022世界難民の日イベント 難民・収容問題 写真展と講演会
「ウクライナとクルド 日本の難民受け入れを知る」
“Ukraine and Kurdistan” Exhibition on refugees and immigration detention issues
【写真展】
日 時:2022年6月11日(土)-18(土)
9:00~21:00 ※最終日は15時まで 入場無料
場 所:日本教育会館 一ツ橋画廊
展示内容:ウクライナ侵攻の犠牲者(志葉玲)
トルコにおけるクルド人の弾圧(レフィク・テキン)
内戦のシリアから日本へ(小松由佳)
ビルマ(ミャンマー)の民主化運動
クルド難民デニズさんの闘いの軌跡(樫田秀樹)
仮放免者と暮らす日本人の妻たち
パネル展示 出身国別・日本の難民受け入れ状況ほか
共 催:クルド人難民Mさんを支援する会
クルド難民デニズさんとあゆむ会
【講演会】
日時:2022年6月12日(日) 開場14:30 開会15:00~17:00
場所:日本教育会館 704会議室
参加費・定員:会場 1,000円 (定員30人 先着順)
オンライン 800円 (定員100人 先着順)
オンライン参加申込み:
http://kurdishandukrainerefugees.peatix.com
※アーカイブ視聴あり
講演内容:
取材報告「ウクライナで何が起きているのか」
志葉玲(ジャーナリスト)
ウクライナとクルド 日本の難民受け入れの問題点と『入管法改正案』
大橋毅(弁護士・クルド難民弁護団事務局)
入管収容と仮放免生活の苦しみ
デニズ(クルド難民申請者)
※著書を販売します。
「難民鎖国ニッポン ウィシュマさん事件と入管の闇」
(志葉玲著、かもがわ出版、本体価格1,600円+税)
共催:クルド人難民Mさんを支援する会 http://kurd-m-san.hatenablog.com/
クルド難民デニズさんとあゆむ会 https://www.facebook.com/walkwithDeniz
お問い合わせ:事務局 周 香織 電話 070-6657-6765
E-mail shukaori@yahoo.co.jp ※@を@に変えて下さい。
〈概要〉
「難民鎖国」日本。果たして門戸は開かれたのか?
2月24日に始まったロシアによるウクライナ侵略によって多数の市民が犠牲となり、600万人を越す人々が国外に逃れた。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は「世界の難民が初めて1億人を超えた」と発表。日本にも1,000人を越すウクライナ難民が来日している。
「難民鎖国」と揶揄されている日本だが、政府は「ウクライナ避難民」として異例の速さで受け入れを進めている。一見、難民に門戸を開いたかのような対応だが、2021年の難民認定率は0.7%と低いままであり、トルコ国籍のクルド人はいまだに一人も難民認定されていない。
ウクライナに関しては、日本政府はあくまで「難民」と呼ばずに「避難民」という用語にこだわり、また迫害の有無ではなく「どの国から来たか」によって受け入れの可否を決めるという、不可解な政治的判断が横行している。
秋の臨時国会で政府・与党が提出を目論む「入管法改正案」。ウクライナの人々を保護するためには「準難民制度」の創設が必要だという。だがこの制度についても、早くもその実効性を疑う声が専門家からあがっている。
与党の目的は、昨年、多くの市民の反対の声によって廃案になった入管法改正案を再び審議し、可決することにある。一方、野党は対案として「入管法改正案(野党案)」と「難民保護法案」を示している。日本の難民受け入れを国際基準に近づけ、その人権を守ろうとする内容だ。この攻防をめぐり、市民と野党の力量が再び試されようとしている。
夏の参議院選挙を見据え、私たちが目ざす難民受け入れのあり方を考えたい。