クルド人難民Mさんを支援する会 ブログ

日本で難民申請をしているクルド人の難民、Mさんを支援する会のブログです。支援の状況をタイムリーにお知らせします。 支援会本サイトはhttp://chechennews.org/msan/です。

「入管の収容は国際ルール違反」裁判に多数の傍聴者が駆け付けました

本日、東京地方裁判所で行われた「入管の収容は国際ルール違反」裁判には、多くの方に傍聴にお越し頂きました。
傍聴券が配布される裁判のため、14時前には交付所に傍聴希望者の列が。14:20から配布が始まりました。
私たちは裁判所の前で横断幕を広げ「クルド難民デニズさんとあゆむ会」で作成した裁判のチラシと、世界難民の日の写真展・講演会のチラシを配布しました。
14:40に整理券の配布が終了。傍聴席50席に対して配布された整理券は49枚。そのため無抽選となり、希望した方全員が傍聴できることになりました。(追記:傍聴券配布終了後に、更に一人の方が傍聴に駆け付けて下さり、空いていた最後の1席を埋めて下さいました。傍聴者は50人に。満席でした!)

裁判では原告であるクルド難民デニズさん、イラン人難民サファリさん、弁護団の駒井知会弁護士と浦城知子弁護士の意見陳述がありました。
デニズさんは裁判長を真っ直ぐに見つめながら、トルコ語で話されました。通訳の方がデニズさんの苦しみや屈辱が伝わるよう、素晴らしい言葉で通訳をして下さいました。
「私は生きたいと思って日本に来た。それなのに、日本に来て死にたくなっている。
あなたたちはルールを守っていない。国連のルールも守っていない。そしてその守っていないことを隠しています。入管は上から下まで全部嘘です!」と、鋭く訴えていました。
サファリさんはお手元の原稿をご覧になりながら、日本語で話されていました。最後は伝えたい思いが溢れてきたようで、原稿無しで話されていました。
「私は難民です。きちんとそれを調べて下さい。私たちはみんな思いがあって、事情があってここにいる。事情があるから帰れない。入管は私たちを人間扱いしない。私は日本が好きで30年ここにいる。日本の文化が染み付いている。しかし3年の収容で、私の人生は台無しになった!」と力強く訴えていました。
駒井先生と浦城先生の訴えも、心に響く素晴らしいものでした。デニズさんやサファリさん、私たちの思いを代弁して下さっている!と感じました。
次回の「入管の収容は国際ルール違反」裁判は、
2022年7/6(水)14:30〜
東京地裁415号法廷となります(大きな法廷ではなく小さな法廷です)。
報告会で鈴木雅子弁護士が仰るには、社会の注目が何よりも大切、とのこと。
傍聴者がたくさんいると、それだけ注目されていることを裁判官にアピールできますので、次回もぜひご参加下さい!