クルド人難民Mさんを支援する会 ブログ

日本で難民申請をしているクルド人の難民、Mさんを支援する会のブログです。支援の状況をタイムリーにお知らせします。 支援会本サイトはhttp://chechennews.org/msan/です。

展覧会2日目(展示編)

展覧会2日目です。
爽やかな秋晴れの空の下、外は東京五輪のマラソン予選などが開かれ、近くの大通りはは旗を持った人たちで賑わっていました。東京五輪が近づくにつれ、こういったお祭りムードが盛り上がっていくのだろうと感じました。

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インパクトのあるポスターが人目を引いています

会場に着くと、お昼休みを利用してか、何人かの若い男性が展覧会をご覧になっていました。ポスターや署名用紙をご覧になって「ここからわたしをだして、っていうけれど、出した後どうなるわけ?」「日本は難民の受け入れが厳しいからねえ」と話していらしたのです。
すかさず「あの、入管の収容所の中で皆さん非常に苦しんでいらして、中には死亡されてしまった方もいらっしゃるんです。私たちはクルド難民の支援をしているのですが、収容所の中には難民申請者も収容されてしまっているので、解放するための活動をしています」と話しかけました。
突然話し掛けられて驚かれたようですが、関心を持って下さったようで「収容所から出した後はどうするんですか?署名は何か意味があるんですか?」と質問してくださいました。

「仮放免という一時的に収容を解かれる状態で、解放されるのですが、それだと、また収容されてしまう可能性があるんです。なので、その後は在留資格を取得していくための活動をすることになります。

難民として認定された場合は、定住者としての5年間の在留資格が得られるので、その後はそれを更新していくことになります。特別在留許可という在留資格もあって、それも更新していけば、やがて更新期間がのびていって、定住者や永住者といった道も開けてくるんです。

署名の効果ですが、私たちは署名を集めることで、この方の解放を望んでいる人たちがこれだけいますよ、と入管にアピールしています。署名の効果かどうかは分かりませんが、実際にそれで解放された方々もいらっしゃるので、私たちは署名は意味があると思っています。」と説明しました。
説明したことによって、納得してくださったようで、
「じゃあ、署名します」と言ってサインしてくださいました。
とても嬉しい瞬間でした。

これからも丁寧に説明して、支援を広げていきたいと思いました。