クルド人難民Mさんを支援する会 ブログ

日本で難民申請をしているクルド人の難民、Mさんを支援する会のブログです。支援の状況をタイムリーにお知らせします。 支援会本サイトはhttp://chechennews.org/msan/です。

【裁判情報】2023年1月26日(木)10:30~東京地裁415号法廷「クルド難民デニスさん暴行事件裁判」

デニスさんの暴行事件裁判が結審を迎えます。いよいよ大詰め。
判決は今年の3月か4月となる見通しです。ぜひご注目を!

クルド難民収容者暴行被害国賠訴訟」

【第16回口頭弁論期日】
 日時:2023年1月26日(木) 10:30~11:00(予定)
 場所:東京地方裁判所・第415号法廷
 内容:当事者双方が最終準備書面を提出し、
        審理が終結する予定。

傍聴券の配布はありませんので直接法廷までいらしてください。先着順となります。
支援の傍聴者が多いと、弁護団の実力にさらに上乗せする力を引き出せると思います。
事前に整理券をもらう必要もなく、閉廷後に弁護士さんたちから説明をお聞きし、理
解を深めることもが可能です。
関心のある方、支援をしたい方など、奮って傍聴にお越し下さい。
いつも学生さんなど新しい支援の仲間が駆けつけてくれます。

〈裁判について〉

クルド難民デニスさんが2019年1月19日に東日本入国管理センター(牛久入管)内で、
入管職員から受けた集団暴行事件についての裁判です。
11月3日に国連の自由権規約委員会から、日本の入管収容施設内の処遇や、
難民認定制度、仮放免制度などについて改善するよう勧告が出されました。
国際的な視線が集まる中での裁判となります。

※傍聴の際は携帯電話の電源をお切りください。バイブレーションもお控えください。
静粛にお願いいたします。

〈東京地方裁判所アクセス〉
東京都千代田区霞が関1-1-4
地下鉄丸の内線・日比谷線・千代田線「霞ヶ関駅」A1出口から徒歩1分
地下鉄有楽町線桜田門駅」5番出口から徒歩約3分)
https://www.courts.go.jp/tokyo/about/syozai/tokyotisai/index.html 

【CALL4】

デニスさんへの暴行事件裁判の詳細は「CALL4」のwebサイトの
クルド難民収容者暴行被害国賠訴訟」のページをご覧下さい。
https://www.call4.jp/info.php?type=items&id=I0000063 

●裁判資料●

証人尋問調書(入国警備官A、本件看守責任者、原告配偶者)
https://www.call4.jp/file/pdf/202212/965c8e2530b673640b0761f798b667fa.pdf
※2022年11月11日の裁判の様子が記録されています。

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【メディア掲載情報】

「入管施設暴行問題の『被害者』クルド人男性の痛切な”叫び”」
週刊誌「サンデー毎日」 ジャーナリスト樫田秀樹
2023 年1月1日8日合併号(発売日 2022 年 12 月 20 日)
https://twitter.com/tsunday3/status/1603948841119932416

緊急報告 難民申請が、なぜこの事態につながるのか?
密室の入管では何が起きるのか
月刊「望星」2023年2月号  ジャーナリスト樫田秀樹
https://www.tokaiedu.co.jp/bosei/

描かれているのは他ならぬ日本人自身
「醜悪な“超差別大国ニッポン”」高橋幸春
月刊「望星」1 月号 2023 年 1 月号 (発売日 2022 年 12 月 15 日)
https://www.tokaiedu.co.jp/bosei/

【在留特別許可を求める署名】

法務大臣: クルド難民デニスさんに在留特別許可を求める署名」 
 http://chng.it/QVCY5t5p 
 ※2023年1月24日現在、ネット署名は6,229筆集まっています。

【デニスさん関係参考映像】

入管収容者制圧の映像公開 「痛い」叫ぶクルド人
共同通信 2019年12月19日
https://youtu.be/6K30zOULa5I 
※94,513 回視聴されています。

news23】衝撃の内部映像、収容者“暴行”入管施設で何が?
TBS NEWS 2019年12月24日
https://youtu.be/95piEZ54y34 
※551,349 回視聴されています。

「ガラ」と見下す風潮 元職員が明かす入管の人権意識
毎日新聞 2021年5月12日
https://www.tiktok.com/@mainichi_news/video/6961321001896381698 
※43,400 回視聴されています。

衝撃映像:入管施設での集団暴行の実態
志葉玲 Rei Shiva 2019年12月24日
https://youtu.be/g2MowIxv46A 
※51,432 回視聴回視聴されています。

続く苦しみ 入管収容施設から解放された後も クルド難民デニズさん入院
Deniz, a Kurdish asylum seeker, was hospitalized.
2021年3月27日
https://youtu.be/6aiPrDKYG5Y 
※2,771 回視聴されています。 

 

映画「famíliaファミリア」を観てきました

 

話題の映画「famíliaファミリア」を観てきました。ポルトガル語で家族を意味します。
家族をテーマに、難民や移民、共感と排除など、現代社会を取り巻く様々な問題を描き出します。
役所広司さんが演じる朴訥とした壮年の焼き物職人が、息子がアルジェリアから連れてきた難民キャンプ出身の妻や、地域で暮らすブラジル人の若者たちと出会い、心境が変化していくところが見どころです。
観る人に強烈な問いかけをしてくる良い映画です。先の読めない展開に、目が離せなくなります。
日本で暮らすブラジル人の若者や、パキスタンと日本のミックスの若者が出演しており、演技をするのが初めてという方が多いのも注目です。強い個性のぶつかり合いが作品のリアリティを深めています。
 
「家族を幸せにしたい」
厳しい境遇にあるにもかかわらず、ブラジル人の若者たちは躊躇なく答えます。
衝撃的なシーンが多くありますが、それが単なる娯楽的な要素になっていないのは、作品の随所に日系ブラジル人たちが日本で置かている状況が語られているからです。
観る人は日本社会がブラジル人たちに課しているものを垣間見ることになります。
「3年働けば家が建つ」と言われジャパニーズドリームを夢見て日本に来たが待っていたのはそれとはほど遠い現実、リーマンショックにより大量に解雇されたこと、言葉を十分に習得できないために中卒にならざるを得ないこと、夢を描けないでいること。
そういった背景を知ることで、なぜ様々な事件が起きてしまうのか、これはブラジル人側の責任なのか、彼や彼女がそうならない為には、どうすれば良かったのか、観る人に強烈に問いを投げかけてきます。
 
ブラジル人を敵視する半グレ集団のリーダーは、トラブルをきっかけにブラジル人の若者たちに理不尽なルールを課し、守れなければ凄惨な暴力を加えていきます。
仲間や恋人を思う気持ちや、強制送還を恐れて警察の保護さえ受けられない状況によって、追い詰められていく若者たち。目を背けたくなるような暴力が彼らを襲います。
しかし、理不尽なルールと、守れなければペナルティを与え、切り捨てるというこの構造は、半グレ集団のみならず、日本が法律や制度という名で外国人労働者に課しているものであり、そこに何重もの搾取と差別を感じさせます。
夜明けの団地の屋上で、ブラジル人青年が恋人に悲痛な表情で語る「俺たち逃げられない」という言葉が、極めて印象的です。
ラストはまさに衝撃で、ああいった形で決着を付けるとは全くの想定外でした。
賛否両論あると思いますし、あの方法でいいのか、あれで本当に解決したのだろうかとも思います。
しかし、理不尽なルールで苦しむ目の前の人のために、ルールを壊しにいく姿には、私は共感せずにはいられませんでした。
 
ギタリストでUNHCRの親善大使も勤めているMIYAVIさんの存在が強烈です。
MIYAVIさんは半グレ集団のリーダーの役をしており、まさに普段の活動と真逆の立場で演じています。最初は引き受けるかどうか迷われたそうですが、排除をする側の気持ちを知る必要があると思い引き受けられたそうです。
様々な難民キャンプを訪れ、難民や移民の受け入れで摩擦が生じることを直視した上で、それを乗り越える道を探すMIYAVIさんの深い思いに感銘を受けました。
映画でもそれが示唆されており、排除する側の思いと、心を通わせる側の思いが描かれています。
映画「ファミリア」、素晴らしい作品です。ぜひ多くの方にご覧頂きたいです。
 
※PG12作品で暴力的なシーンが多く、性的なシーンもありますので、ご注意下さい。
映画「ファミリア」
 

映画「famíliaファミリア」を観てきました

 

話題の映画「famíliaファミリア」を観てきました。ポルトガル語で家族を意味します。
家族をテーマに、難民や移民、共感と排斥など、現代社会を取り巻く様々な問題を描き出します。
役所広司さんが演じる朴訥とした壮年の焼き物職人が、息子が連れてきたアルジェリア人の妻や、地域で暮らすブラジル人の若者たちと出会い、心境が変化していくところが見どころです。
観る人に強烈な問いかけをしてくる良い映画です。先の読めない展開に、目が離せなくなります。
日本で暮らすブラジル人の若者や、パキスタンと日本のミックスの若者が出演しており、演技をするのが初出演という方ばかりというのも注目です。強い個性のぶつかり合いが作品のリアリティを深めています。
 
「家族を幸せにしたい」
厳しい境遇にあるにもかかわらず、ブラジル人の若者たちは躊躇なく答えます。
衝撃的なシーンが多くありますが、それが単なる娯楽的な要素になっていないのは、作品の随所に日系ブラジル人たちが日本で置かている状況が語られているからです。
観る人は日本社会がブラジル人たちに課しているものを垣間見ることになります。
「3年働けば家が建つ」と言われジャパニーズドリームを夢見て日本に来たが待っていたのはそれとはほど遠い現実、リーマンショックにより大量に解雇されたこと、言葉を十分に習得できないために中卒にならざるを得ないこと、夢を描けないでいること。
そういった背景を知ることで、なぜ様々な事件が起きてしまうのか、これはブラジル人側の責任なのか、彼や彼女がそうならない為には、どうすれば良かったのか、観る人に強烈に問いを投げかけてきます。
 
ブラジル人を敵視する半グレ集団のリーダーは、トラブルをきっかけにブラジル人の若者たちに理不尽なルールを課し、守れなければ凄惨な暴力を加えていきます。
仲間や恋人を思う気持ちや、強制送還を恐れて警察の保護さえ受けられない状況によって、追い詰められていく若者たち。目を背けたくなるような暴力が彼らを襲います。
しかし、理不尽なルールと、守れなければペナルティを与え、切り捨てるというこの構造は、半グレ集団のみならず、日本が法律や制度という名で外国人労働者に課しているものであり、そこに何重もの搾取と差別を感じさせます。
夜明けの団地の屋上で、ブラジル人青年が恋人に悲痛な表情で語る「俺たち逃げられない」という言葉が、非常に印象的です。
ラストはまさに衝撃的で、ああいった形で決着を付けるとは全くの想定外でした。
賛否両論あると思いますし、あの方法でいいのか、あれで本当に解決したのだろうかとも思います。
しかし、理不尽なルールで苦しむ目の前の人のために、ルールを壊しにいく姿には、私は共感せずにはいられませんでした。
 
ギタリストでUNHCRの親善大使も勤めているMIYAVIさんの存在が強烈です。
MIYAVIさんは半グレ集団のリーダーの役をしており、まさに普段の活動と真逆の立場で演じています。最初は引き受けるかどうか迷われたそうですが、排除をする側の気持ちを知る必要があると思い引き受けられたそうです。
様々な難民キャンプを訪れ、難民や移民の受け入れで摩擦が生じることを直視した上で、それを乗り越える道を探すMIYAVIさんの深い思いに感銘を受けました。
映画でもそれが示唆されており、排除する側の思いと、心を通わせる側の思いが描かれています。
映画「ファミリア」、素晴らしい作品です。ぜひ多くの方にご覧頂きたいです。
 
※PG12作品で暴力的なシーンが多く、性的なシーンもありますので、ご注意下さい。
映画「ファミリア」
 

政府が通常国会に再提出を予定する入管法案に反対する声明

 

 政府が通常国会に再提出を予定する入管法案に反対する声明

 私たちは日本で保護を求めるクルド難民申請者を支援する市民団体です。

今月23日に召集される通常国会に、政府から「入管法改正案」が再び提出されるとの報道を受け、法案の内容に重大な懸念を感じ、声明を発表します。

 

 トルコ政府からの迫害を逃れ、日本に初めてクルド難民がやってきてから30年が経とうとしています。これまで数千人のトルコ国籍のクルド難民が日本政府に対して保護を求め、難民申請を行ってきました。しかし、難民として認定をされ、保護を得られた人は2022年7月に認定されたたった1人のみ。それ以外の人は全て不認定となっています。

 

 入管庁から「難民性が認められないから帰国するように」と退去強制令書を出されても、トルコではクルド人への迫害が依然として続いています。そのため、迫害を恐れ帰国できない多くのクルドの人々は、日本の厳しい難民認定状況を認識しつつも難民申請を繰り返さざるを得ないのが現状です。

 

 しかし、今回、再提出される予定の法案では「難民申請を3回以上行っている人については、強制送還の対象とする」「強制送還を拒否した人には刑事罰を科す」などの内容が盛り込まれています。現状の「難民申請中は強制送還手続きを停止する」という制度を大きく変更するものであり、クルド難民を窮地に追い込む法案だと考えます。

 

 トルコ国籍クルド難民への厳しい難民認定状況を改善しないまま、この法案が成立し適用されれば、クルド難民申請者たちは形ばかりの難民審査を二度受け、不認定にされた後に、次々と強制送還されてしまうことが容易に想像できます。

 

 また、強制送還を拒否した場合には、そのことに対して刑事罰が科され、刑務所に入れられ、刑期を終えたとしても刑事罰が付いたことを理由に、そのまま入管収容施設に移送され、強制送還を拒否すれば、再度、刑務所に逆戻りとなり、一生涯、日本社会に出て来られないような状況に陥ってしまいます。

 

 欧米諸国ではトルコにおけるクルド人への迫害は周知の事実です。2021年の国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の報告によると、トルコ出身の難民申請者(主にクルド人)の難民認定率は、カナダでは95%、アメリカ87%、英国79%、オーストラリア73%がとなっています。トルコ政府との友好関係に配慮し、難民認定せずに帰国を強いている日本の認定状況が極めて特異であると考えます。

 また、2022年11月には、国連の自由権規約委員会から、日本の入管制度や難民認定制度について改善を求める勧告が出ています。政府の入管法案はこれを全く反映しておらず、国際基準とは程遠いものとなっています。

 

 私たちはこの法案の危険性を日本社会に広く知ってもらうために、2020年から講演会や写真展などを繰り返し開催し、積極的な発信を行ってきました。クルド難民申請者の当事者の方々にも登壇頂き「私たち難民として認めて欲しい」「日本で安心して暮らしたい」という声を伝えてきました。多くの参加者から「このような法案を成立させてはいけない」との声が上がり、それは2021年に政府から提出された「入管法改正案」の廃案の動きにも繋がっていきました。

 在日クルド人をテーマにした映画や小説などの作品も公開され、日本で暮らすクルド難民の状況が日本社会に知られるようになりました。

 今、求められているのは、難民申請者を排除するための法律ではなく、共に暮らしていくために包摂するための法律だと考えます。

 

 私たちは難民申請者の排除を目的とする、政府、与党が提出予定の入管法案に強く反対します。

 

2023年1月15日

 

賛同団体(五十音順)

クルド人難民Mさんを支援する会

クルド難民デニスさんとあゆむ会

在日クルド人と共に

 

 

【傍聴速報】12月1日クルド難民デニスさん暴行事件裁判・本人尋問

クルド難民デニスさん暴行事件裁判」
【第15回口頭弁論期日:当事者尋問】
日  時:2022年12月1日(木) 13:20~16:30(予定)
場  所:東京地方裁判所818号法廷
期日内容:原告デニス氏に対する尋問

12月1日のクルド難民デニスさんの暴行事件の裁判は、デニスさん本人が証言するとあって、非常に多くの方に傍聴にお越し頂きました。お陰様で52席の傍聴席は満席になり、法廷に入り切れず、廊下で待つ方も何人かいらっしゃいました。多くの方にお越し頂き心から感謝申し上げます。
前回に続き、今回も傍聴者は荷物を預けることになりました。金属探知機のチェックも受け、携帯電話やICレコーダーなどの電子機器を持ち込んでいないかを確認されました。筆記用具やノート、裁判に関する資料、ハンカチなどだけが持ち込みを許されます。厳重な警戒態勢を感じました。
原告(デニスさん)側の代理人弁護士からの質問が通訳の時間を入れて90分、被告(法務省)側の代理人からの質問は通訳の時間を入れて60分、合計150分、途中、休憩を挟むことが告げられ、裁判が始まりました。
代理人弁護士からの質問に冷静に答えていたデニスさんでしたが、暴行事件の部分の質問が始まると、段々デニスさんの息が荒くなり、顔を抑えて涙を流し始めました。支援者がハンカチを差し出し、岡本弁護士がそれをデニスさんに渡しました。
 デニスさんは事件の当日、ひどい扱いを受けたことを「今でもこみ上げてきて、涙が出てきてしまいます」と泣きながら裁判長に訴えました。
デニスさんは、一貫して自分は暴力行為は全く行っていないことを主張しました。職員が自分に暴力行為を行ったため、痛いからやめて下さいと叫んだだけですと、繰り返し主張しました。
締め括りにデニスさんが裁判長に対して語った言葉が非常に印象的でした。
「裁判長、入管で私にされたことは、人権に背いています。入管は私が入管職員に対して暴行を行ったと言っています。もし私が暴行をしたのであれば、なぜ私は裁判にかけられないのか。
彼らは私のことが大嫌いで、私を訴えたいのであれば、いたるところにカメラがありますから、映像に残っているはずです。
私たちは国で迫害を受け、日本に逃れてきました。生きるためにやってきたにもかかわらず、入管の中は死に値するものばかりです。入管の中で死んだ人や自殺した人もいます。でも、誰も罪に問われない。
入管でされていることは止めなくてはなりません。
入管の人は『規則は規則です。ルールはルールですから守って下さい』と言います。しかし、国は国際人権規約に違反しています。
あと何人死ななくてはいけないのか、私も死なないといけないのか。
私はこの裁判を自分の為だけでなく、みんなのために起しました。
日本の国の正義を信じています。
ありがとうございます。」
デニスさんの感動的な証言に、傍聴に来られた方も心打たれていたと思います。
国会議員の石川大我議員も傍聴席に駆けつけて下さり、デニスさんを励ましていました。
休憩を挟んで、後半は被告である法務省側からの質問となりました。
デニスさんがリラックスするための薬を求めたが渡されなかったことについて、大きな声を
出したことを咎めるような質問が続いたため、デニスさんはストレスで頭を抑えはじめ、頭痛薬を求めました。支援者が預けていた荷物からデニスさんの薬を出し、岡本弁護士が裁判長の許可を得た上で、デニスさんに渡して飲んでもらいました。
長時間の裁判となり、デニスさんはとっては過酷な記憶を呼び起こさないといけない辛い時間だったと思いますが、デニスさんは最後まで証言席に座り、証言を続けました。

16時50分頃に裁判は終わり、その後、弁護士会館1階のロビーに移動して、代理人弁護士である大橋毅弁護士と岡本翔太弁護士の解説を伺いました。傍聴者からの質問も受けて下さいました。裁判中は力強い弁論をされ、終了後は傍聴者を気遣って下さる頼もしい弁護士さんたちを、非常に心強く思いました。
デニスさんは多くの方に囲まれて「皆さんありがとうございました!」と笑顔で応えていました。
温かな空気に包まれました。

次回の裁判は1月26日(木)10:30 東京地裁415法廷です。結審(弁論終結)を予定しています。
その次の裁判で判決を迎える予定とのことです。
どうぞ引き続きご注目下さい!
 
クルド難民デニスさん裁判スケジュール】
ぜひ傍聴を!
■デニスさんへの入管職員による暴行事件国賠訴訟
2023年1月26日(木)10:30~東京地裁415号法廷
※ 結審(弁論終結を予定!)
■入管収容は国際法違反裁判
2022年12月20日(火)10:00-東京地裁415号法廷

■支援情報満載!

裁判所の前で配布したチラシはこちらからダウンロードできます!

https://pilot.jca.apc.org/nex.../index.php/s/84igndNiFWxydW7






【傍聴報告】「自由権規約に基づく損害賠償請求事件」裁判 第4回口頭弁論期日

【傍聴報告】「自由権規約に基づく損害賠償請求事件」裁判 第4回口頭弁論期日
2022年10月4日(火) 11:30~ 東京地方裁判所 415号法廷

クルド難民デニスさんとイラン難民サファリさんが「日本の入管収容は国際人権法違反」と訴えている裁判です。
開廷前に、裁判所の前でチラシ配りをしました。
秋の爽やかな気候のせいか、いつもよりチラシの受け取りが良く、何と50人もの方が受け取って下さいました。
隣で情宣されていたリニア訴訟の原告団の皆さんや、ジャーナリストの樫田秀樹さん、新宿警察署で拘留中に死亡したネパールのアルジュンさん事件の裁判に参加された方など、たくさんの方がチラシを受け取って下さいました。



チラシをご覧になり、支援者の話しを聞いて、急遽、傍聴に参加して下さった方も。

チラシ(ニュースレター)はこちらからダウンロードできます。

クルド難民デニスさんとあゆむ会 ニュースレター 1号
https://pilot.jca.apc.org/nextcloud/index.php/s/PsXwcGmR8i6ottk
クルド難民デニスさんとあゆむ会ニュースレター 2号
https://pilot.jca.apc.org/nextcloud/index.php/s/AoQ4b9K6KA7ZBRJ


いよいよ開廷の時間。38人もの方が傍聴にお越し下さり、傍聴席はほぼ満席になりました。
前日に弁護団から「進行に関する意見書」提出されており、弁護団による被告(法務省)への追及が行われました。
浦城知子弁護士から、この裁判における自由権規約9条1項に関する争点は、自由権規約9条1項は逮捕又は抑留に「合理性・必要性・比例性」を求めているか、という点ですが、それについて、被告(法務省)は「合理性・必要性・比例性」は求められていないと解釈している旨を主張している。
それで間違いはないか?と確認したところ、被告(法務省)からは、口頭で「ちょっと違うんじゃないかと思いますが」という答えが返ってきました。
それに対して浦城弁護士は「ちょっと違うというのであれば、未達であるのだから、どう違うのか、ごまかすのではなく今ここで言って下さい」と強く追及しました。
鈴木雅子弁護士からも「ちょっと違うのであれば、こちらはどこが違うか分からないので、文書で出して欲しい」と要求しました。
裁判長からは「進行に関する意見書を素直に読めば、原告と同じだと裁判所も解釈します」という返答でした。
被告側からは終始、はっきりしない返答が続きました。
次回は原告側が、自由権規約9条の解釈について主張を行うことになりました。
また、原告の一人であるイラン人難民サファリさんは、開廷時間から少し遅れて法廷に入りました。
弁護団の駒井知会弁護士によると、仮放免中であるサファリさんは裁判所に来るために一時旅行許可を取りに、今朝9時に東京入管に行き、9時20分に手続きをしたそうです。通常であれば5分か10分ほどで一次旅行許可が出るのに、今日は1時間30分も待たされ、結果としてサファリさんは開廷時間に間に合わなかった。裁判の日には特にこのように長時間待たされることが多い。
裁判の日にちについては事前に伝えてあるはずである。事前に一時旅行許可を取ることもできるが、就労できない(収入がない)人に対して、一時旅行許可を取るために東京入管に行ってもらうことは負担が大きい。原告(サファリさん)が裁判に遅れることがないよう、被告(法務省)からも東京入管にきちんと伝えておいて欲しい、と強く要求しました。
被告(法務省)は、「伝えておきます」と答えていました。
裁判は15分ほどで閉廷。
閉廷後はいつものように弁護士会館に移動し、弁護団の方々の解説を伺いました。
次回の裁判は12/20(火)10時00分から東京地裁415法廷です。
次回もぜひ多くの方に傍聴にお越し頂ければと思います。

■CALL4のwebサイトもぜひご覧下さい!■

https://www.call4.jp/info.php?type=items&id=I0000096

 

●進捗 「日本の入管収容は国際人権法違反」訴訟 
第4回口頭弁論期日(2022年10月4日)
弁護団による裁判の報告が掲載されています。

 

●期日予定 第5回口頭弁論期日
日  時 2022年12月20日(火) 10:00~10:30(予定)
場  所 東京地方裁判所 第415法廷
期日内容 原告が自由権規約の解釈について弁論を準備します

 

 

トルコ国籍クルド人の初難民認定についての声明

       

       トルコ国籍クルド人の初難民認定についての声明

 私たちは日本での保護を求めるクルド難民申請者を支援する市民団体です。

この度、トルコ国籍クルド難民申請者が初めて日本で難民認定されたことを受け、声明を発表します。

  トルコ政府からの迫害を逃れ、日本に初めてクルド難民がやってきてから30年が経とうとしています。

今、ようやく難民性が認められ、1人の方が難民認定され、保護を得られたことを、とても喜ばしく、歓迎します。 しかし、ここまで辿り着くまでに、あまりにも多くの時間が費やされたことを私たちは指摘します。

現在、トルコ国籍のクルド人は日本に2,000人ほどいると言われています。多くが難民申請を行なっていますが、これまで難民として認められた人は一人もいませんでした。退去強制令書を出され、トルコに帰国することを強いられた人も大勢います。しかしトルコはクルド人にとって安全な国ではなく、根強い差別や弾圧が続いていることは国際的には周知の事実です。
 日本は国連の難民条約に加入しており、難民を保護する義務を負っています。それにもかかわらず日本政府は難民の定義を厳格に解釈することで認定の幅を狭めており、日本で難民申請をしてもほとんどの人が不認定となっています。特に、トルコ国籍のクルド人については、友好国であるトルコ政府との関係維持を優先し、迫害の事実から目を背け、クルド人を保護しないばかりか、あまつさえ迫害の待つトルコへの帰国を強制し続けてきました。

私たちはこれまで、日本で暮らすクルド人たちの苦しみの声を間近で聞き、苦難を見続けてきました。ある人は帰国の恐怖や日本での不安定な暮らしに絶望し、自ら命を絶ってしまいました。また、ある人は入管収容施設に長期間収容され、ガンの発症によって激痛が生じていたにもかかわらず、適切な医療を受けられずにガンが悪化し、転移しました。日本人と結婚したにもかかわらず、在留資格を得ることができず、先の見えない不安な日々を送っている人、幼少の頃に日本にやって来たり、日本で生まれたりして、日本の学校で教育を受けたにもかかわらず、仮放免であるために進学や就職もままならず将来を描けずにいる子どもたちも増えています。
 その全ての原因は、日本が保護するべきクルド人難民を保護せず、帰国を強いていることに起因します。
 今回の難民認定を大いに歓迎します。しかし、この男性一人だけを難民認定しても、事態は全く改善しないことは明らかです。
 ましてや、認定を出す一方で、今秋提出予定の「入管法改正案」によって申請者を選別し、強制送還を促進することは断じて許されません。

より多くのトルコ国籍クルド難民を難民認定し、日本で適切に保護することを私たちは望みます。

 

2022年8月9日

賛同団体(五十音順)

クルド人難民Mさんを支援する会

クルド難民デニスさんとあゆむ会

クルドを知る会

在日クルド人と共に