クルド人難民Mさんを支援する会 ブログ

日本で難民申請をしているクルド人の難民、Mさんを支援する会のブログです。支援の状況をタイムリーにお知らせします。 支援会本サイトはhttp://chechennews.org/msan/です。

3/11はクルド人難民Mさんの仮放免延長手続きの日です

明日(3/11(水))は、クルド人難民Mさんの仮放免延長手続きの日です。
Mさんの家族は3.11の原発事故がきっかけで、日本とトルコで離ればなれに暮らすことになってしまいました。Mさんと家族は日本で難民申請を行い難民としての保護を求めていましたが、何年も認められず、仮放免という不安定な立場で暮らしていました。そして大地震原発事故が起きました。

仮放免中は居住地から自由に出ることもできず、健康保険も使えないため、小さな子どももいたMさんの家族は原発事故の放射能被害を心配しました。放射能が自分たちの住む場所に来ても、自分たちは日本人のように遠くに避難することもできない上、健康被害を受けても健康保険がないため必要な医療にかかることもできない、そう考えたのです。家族が離ればなれになるか、子どもたちの健康か。

やむにやまれぬ苦渋の選択としてMさん一家は、難民として迫害される危険性が高いMさんだけは日本に残り、家族はトルコに帰国することを選んだのです。

あれから9年。

家族が一緒に日本で安心して暮らすことは未だに叶っていません。

家族が短期的に日本を訪れMさんと再会することはあっても、離ればなれの生活は続いています。

Mさんを支援する当支援会が発足して8年近くが経とうとしています。

未だMさんが安心して家族と一緒に暮らせる道筋は見いだせないでいますが、それでも講演会などでMさんの境遇を話すと、多くの方がMさんに共感して下さり、Mさんの在留特別許可を求める署名に協力して下さいます。

私たちはMさんが安心して家族と暮らせるよう、これからも支援を続けていこうと思います。

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これからもご支援よろしくお願いいたします