クルド人難民Mさんを支援する会 ブログ

日本で難民申請をしているクルド人の難民、Mさんを支援する会のブログです。支援の状況をタイムリーにお知らせします。 支援会本サイトはhttp://chechennews.org/msan/です。

【予約を締め切りました!】12/15講演会「果てしなき入管収容からの解放を求めて- 国際的人権の視点より -」川口メディアセブン

こちらの講演会は、予約が定数に達したため、予約受付を締め切らせていただきました。たくさんのご予約誠にありがとうございます。

予約なしで当日会場においで頂いた場合、お席があればご案内させて頂きます。

何卒ご了承下さい。

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チラシ表面です。写真の提供は講演会の講師でもあるノンフィクションライターの中島由佳利さんです。

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チラシ裏面です。講師の紹介が掲載されています。

高解像度版(10MB) https://pilot.jca.apc.org/nextcloud/index.php/s/pqAE4yT6y9zTqpT
低解像度版(2MB) https://pilot.jca.apc.org/nextcloud/index.php/s/Gdk5AJXkgpRyxyd

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講演会「果てしなき入管収容からの解放を求めて- 国際的人権の視点より -」仮チラシ

 

講演会「果てしなき入管収容からの解放を求めて- 国際的人権の視点より -」

日時:2019年12月15日(日)
   14:00~17:30  開場13:30

   参加無料・予約制
会場:川口メディアセブンプレゼンテーションスタジオ

           (埼玉県川口市川口1-1-1 キュポ・ラ7階)

アクセス:JR 京浜東北線 川口駅(東口)徒歩1分

共催:クルドを知る会・日本クルド文化協会・クルド人難民Mさんを支援する会

   事前予約制 お申し込みフォーム
    https://bit.ly/2ooCCma
   メール申込先 mail@sawarabisha.com  ※@を半角に変えて下さい。

   電話 050-3588-6458(さわらび舎・温井) 折り返しお電話します
   ※空席があれば当日参加も可能です 

【第一部】
「人権とは何か -世界から見た日本の状況- 」
藤田早苗さん (英国エセックス大学ヒューマンライツセンターフェロー )

名古屋大学大学院修了後、エセックス大学にて国際人権法学修士号、法学博士号取得。エセックス大学で研究・教育に従事する傍ら、19年間にわたり国連人権機関の活動にも関わってきた。秘密保護法案や共謀罪法案を英訳して国連に情報提供し、デビッド・ケイ国連特別報告者による日本の表現の自由に関する調査の実現に尽力。世界の「癒しの風景」を切り撮る写真家としての顔ももつ。

【第二部】
トルコ・クルド人居住地域取材報告
「トルコにおけるクルド人への抑圧とは -国なき民族の今-」
中島 由佳利さん (ノンフィクションライター)

クルドを知る会」活動メンバー。 特定非営利活動法人東京ひととなり支援協会理事。 1990年代より、トルコのクルド人、在日クルド人、入管難民問題などの取材を続けるとともに、「傾聴と対話」による聴き書き(個人史、コミュニティ史等)に取り組んでいる。主な著作:『新月の夜が明けるとき― 北クルディスタンの人びと』(新泉社、2003年)、『クルド人を知るための55章』共著(明石書店 2019年)他


【第三部】
「長期収容とハンガーストライキ、そして再収容 恣意的拘禁の問題点 」
大橋 毅さん (弁護士・クルド難民弁護団

20年以上にわたりクルド人の弁護活動を続ける。東京弁護士会所属。
クルド難民弁護団事務局長。弁護団は1997年に発足し、トルコ国籍
クルド人難民申請者らの法的援助を行っている。


在日クルド難民アピール 仮放免での生活の困難と収容の不安


※会場内にて藤田早苗さんの「ミニ写真展 「癒しの風景」を開催

 

講演会「果てしなき入管収容からの解放を求めて- 国際的人権の視点より -」について

 2019年6月、長崎の大村入管で死亡したナイジェリア人男性「サニーさん」。その死因についての調査報告が10月初めに法務省入管庁から公表されました。死因は「飢餓死」。3年7ヶ月の長期にわたって収容されていたサニーさんは、入管収容所からの解放を求めてハンガーストライキを行っており、食事や医療行為を自ら拒否していました。
 死亡というあってはならない事態が起きたにもかかわらず、入管庁としては「対応に問題はなかった」という驚くべき見解を示しました。更に法相や入管庁長官は「長期収容は送還によって解決 する」という姿勢を取っており、収容されている人々が切実に求める仮放免による解放とはほど遠いものとなっています。
 ハンガーストライキなどによって、極度に体調を崩した被収容者については仮放免が許可される場合があるものの、その期間はわずか2週間と非常に短いものとなっており、ほとんどが2週間後に再び収容され、元の収容所に戻されるという異常な事態すらも発生しています。
 痛ましい死亡事故を省みることなく頑なに収容と送還に固執していては、やがて新たな犠牲者を生んでしまうことは想像に難くありません。

 ラグビーW杯や東京五輪外国人労働者の受け入れなど、多くの外国人を迎える一方で、在留資格を持たない人々については人権侵害とも言えるような排除が行われています。収容されている人々の多くは、迫害を逃れて日本に保護を求めた難民や、日本人と結婚している人、長年日本に暮らしている人など、帰国できない事情を抱えた人ばかりです。
 日本の現在の法律では、在留資格を持たない外国人を無期限に収容することが可能となってい ます。しかし法律的には問題がなくとも、人権的には許されることではありません。

 人権とはどのようなものなのか。講演会では長年にわたり国連人権機関の活動に関わっている藤田早苗さんを講師にお迎えし、お話しを伺います。
 また、ノンフィクションライターの中島由佳利さんからは、今年9月に行われたトルコ・クルド人居住地域への取材報告を頂き、国を持たない民族クルド人の今を最新の情報とともにお話しいただきます。
 クルド難民弁護団の大橋毅弁護士からは、極めて深刻な状況となっている入管の長期収容の実態をお話しいただき、その問題点を解説して頂きます。
 日本に暮らすクルド人の方もお招きし、入管収容の過酷さや、仮放免生活の困難や、収容の不安などについてお話し頂きます。

 年末のお忙しい時期と思いますが、入管収容所で今も苦しんでいる人々の解放に向けて、市民として意思表示をしていければと思います。
 多くの方々のご参加をお待ちしております。