クルド人難民Mさんを支援する会 ブログ

日本で難民申請をしているクルド人の難民、Mさんを支援する会のブログです。支援の状況をタイムリーにお知らせします。 支援会本サイトはhttp://chechennews.org/msan/です。

11/30(土)川崎市平和館で映画「ラジオ・コバニ」上映会

11/30(土)は映画「ラジオ・コバニ」の上映会に参加するため、川崎市平和館へ。

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川崎市平和館の入り口です



70人ほどの方が来場しており盛況でした。

 

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70人ほどの方が来場され、盛況でした。フォトジャーナリストの古居みずえさんのお姿も。上映前に中東の情勢を解説して下さいました。

年配の方が多かったですが、大学生風の若い方も10人ほど見かけ、広がりを感じました。クルドを知る会の皆さんも川口や蕨から駆け付けて下さり、大変嬉しく思いました。

会場にはフォトジャーナリストの古居みずえさんも来場されており、
上映前にパレスチナなど中東の情勢について解説してくださいました。

司会の方から、この映画はシリアのクルド人の街の話であること、
会場にはトルコのクルド人の弾圧についての写真や絵画が展示してあることを
アナウンスして下さいました。大変ありがたく思いました。

「ラジオ・コバニ」は、チラシの爽やかなイメージとは裏腹に、かなり重い内容でした。ISによって破壊された街は空から見ると爆撃によって一面真っ白です。
惨殺されたコバニの住民、さらし首にされた若者や、兵士によってさらわれ売り飛ばされてしまった娘など、コバニで起きたことが生々しく語られます。

ISの残虐な行為を伝える一方で、死亡したISの兵士の遺体を掘り起こす作業や、
捉えたISの兵士の尋問の様子も収められており、ISはどこから、何を求めて
来たのかに迫っています。
貧しさのためにISに参加したと話し、家族に会いたいと涙ぐむISの男性兵士、
ISの中には女性兵士や、洗脳され自爆攻撃に利用される子ども兵士もいた、
と暗い表情で話すクルド人スナイパー。

鑑賞後は、何とも言えない悲しい気持ちになりますが、街を少しづつ復興させてゆく
人々の姿に希望を感じました。
エンドロールが流れた後は、参加者から大きな拍手が起こりました。

つい一ヶ月ほど前の、トルコ軍のシリア北部のクルド部隊への越境攻撃や、
それによるISの兵士たちの刑務所からの脱走などのニュースを思い出すと、
なんともやるせない気持ちになります。

参加者の皆さんの胸の中にも、様々な思いがこみ上げているようで、
「非平和展」の会場に展示されている写真を熱心にご覧になっていました。

 

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上映後は企画展「非平和展」の写真や絵画を、皆さん熱心にご覧になっていました。

上映会後は、会場の一角をお借りして、クルドを知る会の皆さんと12/15の講演会の
打ち合わせをしました。
すると、クルド問題に関心があるという学生さんが近づいてきて話し掛けてきて
くれました。12/15の講演会にも参加して下さることになりました。
大変嬉しく有意義な上映会でした。