クルド人難民Mさんを支援する会 ブログ

日本で難民申請をしているクルド人の難民、Mさんを支援する会のブログです。支援の状況をタイムリーにお知らせします。 支援会本サイトはhttp://chechennews.org/msan/です。

京都の立命館大学の国際平和ミュージアム

来年1月に京都の立命館大学の国際平和ミュージアムで、入管問題とクルド難民についての企画展を開催させて頂きます。ご挨拶と下見も兼ねて支援会メンバーが伺いました。

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京都・立命館大学の国際平和ミュージアム

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ちょうどこの日は「平和のための京都の戦争展」という催しの最終日でした。ロビーには100人ほどの人が集まり、フォークフェスタも開催されていました。ジョン・レノンの「イマジン」を歌ったり、ヴァイオリンで「大きなのっぽの古時計」を奏でたりしながら、フェスタを楽しんでいらっしゃいました。
年齢層は高めで60代~80代くらいの方がほとんどでした。平和運動の年齢層は、東京同様、京都でも高いのだなと感じました。
打ち合わせをさせて頂いた後、展示会場も拝見しました。小さな部屋ですが、設備はとても良く、学校の社会科見学などの予定が入る日は、多くの方が見に来て下さるそうです。
「ハンパク1969-反戦のための万国博-」という企画展が開催されていました。60年代の熱い思いが伝わってきました。この時代の学生さんは、「自分たちが社会を作る」という気概に満ちていたなと感じました。

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向かいの展示室には、戦時中に各美術学校に在籍し戦死した画学生や、独学で絵を勉強している途中で出征した画学生の遺作が展示されていました。長野上田市郊外にある戦没学生慰霊美術館「無言館」から貸し出された作品とのことです。
展示室の入り口に展示されたガラスのお皿の上の茄子のスケッチ。
ガラスの硬質な冷たさと、繊細な茄子の描写。
はっとするような緊張感と美しさでした。

平和について考える人たちが集まるミュージアムで、難民や入管問題の展示をさせて頂けてとても嬉しく思いました。

多くの方々に、今、入管で起きていることを伝えられればと思います。

 

【会期】 2020年 1月13日 (月・祝) ~ 2月8日 (土)  

【場所】 立命館大学国際平和ミュージアム 2階ミニ企画展示室

【展示タイトル】

パネル・写真展「わたしを ここから だして

-オリンピックの「治安対策」の名の下に 入管収容所で苦しむクルド難民の現在(いま)-」

【展示概要】

2020年東京五輪の準備が進む中、「治安対策」の名の下にクルド難民など帰国できない事情を抱えた人たちが、次々と入管の収容所に入れられている。長期収容と帰国の強要によって、収容された人々は心身を病み、自殺や病死さえも発生している。

 ※ミニ企画展示室の展示をご覧になるには、国際平和ミュージアムの入場料がかかります。

 

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