クルド人難民Mさんを支援する会 ブログ

日本で難民申請をしているクルド人の難民、Mさんを支援する会のブログです。支援の状況をタイムリーにお知らせします。 支援会本サイトはhttp://chechennews.org/msan/です。

クルド人難民Mさんの仮放免を求める呼びかけ文

   東京入国管理局に収容されたトルコ国籍クルド人難民Mさんの

                              一刻も早い解放を求めます

           重い持病をもつMさんに収容環境は非常に危険です

 日本政府に難民認定を求めているトルコ国籍クルド人難民Mさんが、8月23日東京入国管理局に収容されました。

 Mさんは1998年にトルコ政府によるクルド人への迫害を逃れて来日。1999年に最初の難民申請を行いましたが認められず、以後、再申請を繰り返しながら既に18年以上、日本に暮らしています。

 Mさんがトルコを出国した後も、トルコの実家には警察官が訪れ、Mさんの行方を捜しに来ました。また、トルコの情勢は近年、特に悪化しており、クルド人に対する弾圧が更に強まっています。

 しかし、訪米諸国ではクルド難民を多数認定しているものの、日本における難民認定状況は厳しく、とりわけトルコ国籍のクルド人難民は今まで1人も難民認定されていません。

 Mさんはトルコでの迫害を恐れ、厳しい認定状況を感じながらも、日本での難民申請を続けてきました。

 その間、たびたび収容が行われました。1度目の収容は2002年3月~7月、東京・十条にある入国管理局に収容されました。以後、毎月の入国管理局への出頭を欠かさず、7年間に渡って仮放免が認められてきました。2度目の収容は、2010年1月~4月、「仮放免を延長する理由が無くなった」との理由で品川の東京入国管理局に収容されました。以後も入国管理局への出頭を欠かさず、7年間に渡り仮放免が認められてきました。

 そして、2017年8月23日、再び収容されました。3度目の収容です。仮放免の延長手続きのために品川の東京入国管理局を訪れたところ、「就労禁止にもかかわらず就労したため」と口頭で告げられたとのことで、仮放免が取り消され、突然収容されました。しかし、難民申請中は生活保護国民健康保険などの社会保障制度が利用できないため、就労せずに生活や病気の治療をすることは非常に困難です。仮に難民認定申請者がアルバイトなどで就労をしたことがあったとしても、突然収容されるほど非難されることではないと私たちは考えます。

 Mさんはこの間、継続して難民申請を行っており、今年の6月22日にも参与員のインタビューを受けました。現在は、在留特別許可が出るかどうかの結果を待っていたところでした。

 また、Mさんは「高血圧」「頸椎ヘルニア」などの病気を患っており、医師の診断書が出ています。毎月通院と服薬をし、治療や経過観察を受けています。とりわけ高血圧については、 医師の意見書にも「収容中は通院ができないため必要な治療ができず、狭心症や、心筋梗塞を起こしてしまう危険性がある」と指摘されています。そのため、Mさんを直ちに解放し、通院や必要な治療を受けられる状態にしなくてはなりません。

 又、決してあってはならないことですが、万が一、トルコへの強制送還が行われた場合、飛行機による送還となります。十数時間に及ぶ飛行中に狭心症発作あるいは心筋梗塞が生じるかもしれず、その場合、機内での医療処置は不可能です。従ってトルコへの送還はもってのほかです。

 Mさんの健康が損なわれ、重篤な状況に陥らないよう、私たちは入国管理局が一刻も早くMさんの仮放免を認め、解放することを求めます。

                         2017年8月26日

            クルド人難民Mさんを支援する会 支援者一同 

               連絡先: kurd-m-san@chechennews.org

                   ※@を小文字に変えて下さい。

カンパのお願い Mさんの解放に向けての支援活動や、仮放免が認められた際の保証金の支払いに必要となります。金額はいくらでもかまいませんので、ぜひカンパにご協力ください。よろしければ郵便振替用紙の通信欄に、Mさんへの伝言、励ましなどもお書き添えください。

カンパ窓口 クルド難民Mさんを支援する会  郵便振替口座: 00120−5−290957 クルド人難民Mさんを支援する会

銀 行 口 座 :ゆうちょ銀行 019(ゼロイチキュウ)店 当座 口座番号0290957

 

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