クルド人難民Mさんを支援する会 ブログ

日本で難民申請をしているクルド人の難民、Mさんを支援する会のブログです。支援の状況をタイムリーにお知らせします。 支援会本サイトはhttp://chechennews.org/msan/です。

MIA夏期教員ワークショップ2016

「第14回MIA夏期教員ワークショップ2016 学校と地域でつくる国際理解教育~多文化共生に向けて」という催しで、Mさんのお話をさせていただく機会をいただきました。

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多文化共生について関心を持っている学校の先生や、NPOの方などが参加されていました。
クルド民族とは、トルコにおけるクルド問題、日本ではクルド難民が一人も難民認定されていないこと、Mさんの難民申請の経緯、入国管理局の収容施設に収容されたこと、福島の原発事故のために家族が離ればなれになってしまったことなどをお話ししました。
日本の難民問題について初めて知る方も多く、驚かれたかたも多かったようです。
学校の先生が多かったため、Mさんが入管に収容されたことがきっかけでMさんの娘さんが学校でいじめにあい不登校になってしまったこと、
原発事故が起きた際、学校の先生から「あなたたちは避難所に入れない」などと言われたことが家族のトルコへ帰国する一因となったこと、などに関心が寄せられていました。

 

参加者の方がMさんに「日本での生活は大変だと思いますが、トルコより日本のほうが暮らしやすいと思うところはありますか?」と質問してくださいました。
Mさんは「日本のいいところは平和なところです。すごく平和。トルコは危険なんです」と即答していました。
確かに日本では、どんな言語を話していても、どんな宗教を信仰していても、あまり気にされないし、それを理由に逮捕されたり拷問を受けたりしません。
Mさんが日本に居たいのは、そういう理由なんだ、と改めて実感しました。