クルド人難民Mさんを支援する会 ブログ

日本で難民申請をしているクルド人の難民、Mさんを支援する会のブログです。支援の状況をタイムリーにお知らせします。 支援会本サイトはhttp://chechennews.org/msan/です。

【動画】トークイベント「広島で 日本の入管、難民問題を考える 日本で暮らすクルド難民の今」2020年8月10日開催

 

 

【動画】トークイベント「広島で 日本の入管、難民問題を考える 日本で暮らすクルド難民の今」2020年8月10日開催

youtu.

 

https://youtu.be/apjh7Uxvhc4

 

 

8月10日に開催しましたトークイベント「広島で 日本の入管、難民問題を考える 日本で暮らすクルド難民の今」のうち、クルド難民デニズさんが出演された部分をYoutubeにアップしました。

デニズさんは入管から居住地域から出るための一時旅行許可の申請をしていましたが、許可が下りず、やむなくオンライン出演という形になりました。

広島ではクルドや難民についての催し物はこれまであまり開催されていなかったようですが、Zoomで会場の方々の質問を受けるなどして、交流をしました。

デニズさんのペットのインコがデニズさんの頭にちょこんと留まると会場から笑いが起きました。

デニズさんが入管内で職員から暴行を受けている様子を上映すると、皆さん非常に驚いていらっしゃいました。

デニズさんが入管内で処方され、飲んだところ頭が朦朧としてしまい、前後不覚になってしまったという薬も、画面越しに見せてくださいました。参加者から「薬の名前は何ですか」と尋ねると、デニズさんはお部屋の中から虫眼鏡を探し出して、錠剤に書いてある小さな文字を読んで下さいました。薬には「TUNS 4錠 0.25mg」と書いてありました。

参加者の方が薬について調べてくださり、イベント終了後に「トリアゾラム錠0.25mg」という名前であり、これは通常手術前に投与する薬であると教えてくださいました。

直接難民の方のお話を聞くことができ、参加された皆さんも、クルド難民に対する理解を深めてくださったようでした。

大変嬉しく思いました。

8/11中国新聞の広島・都市圏版にトークイベントの記事が掲載されました。

8/11中国新聞の広島・都市圏版にトークイベントの記事が掲載されました。

ぜひご覧下さい!

f:id:kurd-m-san:20200811082017j:plain

8/11 中国新聞 朝刊(広島・都市圏版)にトークイベントの記事掲載

 

中国新聞のWebサイトにも掲載されています。
ぜひご覧ください!

クルド人難民、理解するには 広島・中区で考える催し
中国新聞 2020年8月10日

https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=671185&comment_sub_id=0&category_id=112

www.chugoku-np.co.jp

8/10トークイベント「広島で日本の入管、難民問題を考える日本で暮らすクルド難民の今」報告

8月10日、広島で開催しましたはスタッフも含めて25人ほどの方にご参加頂きました。
中国新聞の記者の方も取材に来て下さいました。

f:id:kurd-m-san:20200810155931j:plain

お暑い中多くの方のご参加頂きました。デニズさんもオンラインで参加し、広島の皆さんと交流されました。

f:id:kurd-m-san:20200810155208j:plain

デニズさんは一時旅行許可が出なかったため、Zoomで出演して頂きました。

広島ではクルド人や難民、入管の問題について、あまり知られていないということでしたので、初めての方にも分かり易いような形でお話しさせて頂きました。

基礎知識として難民とはどういう人のことをいうのか、難民条約とは何か、
クルド人とはどのような人達なのかをお話ししました。

トルコにおけるクルド人の迫害、迫害の実態としてクルド人ジャーナリストレフィク・テキンさんが撮影したトルコの治安部隊によるクルド市民殺害の映像上映、
日本になぜクルド人が逃れてくるのか、日本でクルド人が難民申請をするとどうなるのか、などをお話ししました。

f:id:kurd-m-san:20200810143531j:plain

日本でトルコから来たクルド難民が一人も認定されていないことを伝え、他の先進国でのクルド人難民認定数や認定率を示すと、皆さん一様に驚いていらっしゃいました。
迫害の実態の映像をご覧になっただけに、クルド難民を認定しない日本の対応に違和感を感じたようです。

私たちが支援するクルド難民Mさんの紹介をしました。Mさんの家族は3.11の原発事故の影響でトルコに帰国せざるを得なくなってしまったこと、Mさんが入管に収容された時のことなどをお話ししました。
Mさんと会場Lineをつなぎ、参加者の皆さんからいろいろ質問して頂きました。

f:id:kurd-m-san:20200810150347j:plain

私たちが支援しているクルド人難民MさんもLineで出演して下さいました。参加者の質問に答えて下さいました。

「日本政府の対応についてどう感じるか?」「日本に逃れてきた理由は?」などの質問があり、Mさんが丁寧に答えて下さいました。

次にクルド難民のデニズさんの紹介をし、日本人の女性と結婚していること、入管に長期収容されたこと、収容所内で職員から集団で暴行を受けたこと、この暴行事件についてデニズさんは裁判を起こしていることなどをお話ししました。
集団暴行の映像を上映すると、皆さん非常に衝撃を受けられたようでした。

デニズさんと会場をZoomでつなぎ、質問を受けて頂きました。
今回、広島へ行くことが許可されなかったことについての思い、なぜトルコから出なくてはいけなかったのか、入管に収容されていた時の気持ちや様子、仮放免中の苦労、コロナ禍の影響、日本の難民に対する扱いをどう思うか、広島の人へのメッセージなどをお話し頂きました。
会場の方からは、入管収容中にどのような薬がデニズさんに処方されていたのか、などの質問がありました。

お二人のクルド難民の方と日本語でお話ししていただけたことで、会場の皆さんもクルド難民を身近に感じて下さったようでした。

 

今後の動きとして、強制送還を拒む外国人に対して「送還忌避罪」を創設することや難民申請中でも強制送還できるように法改正をすることなどがが国会で審議される可能性があることをお話ししました。
フローチャートを示しながらお話しし、難民申請者や帰国できない事情を抱える外国人達が更に追い詰められていく可能性があることをお伝えしました。

 

最後に支援のお願いとして、Mさんについては在留特別許可を求める署名のお願いを、デニズさんについては裁判費用の支援のクラウドファウンディングの紹介をさせていただきました。
コロナ禍に困窮するクルドコミュニティや仮放免者への支援として移住者と連帯するネットワーク(移住 連)の「新型コロナ 移民・難民緊急支援基金」と反貧困ネットサークささえあいの支援金の「新型コロ ナウイルス 緊急ささえあい基金」をご紹介させていただきました。

 

帰り際に多くの方が、同じ建物のロビーにある写真展の会場にも立ち寄って下さいました。

f:id:kurd-m-san:20200810131743j:plain

ロビーではパネル・写真展「広島で日本の入管、難民問題を考える日本で暮らすクルド難 民の今」を開催中です。

f:id:kurd-m-san:20200810131858j:plain

クルド人ジャーナリスト レフィク・テキンさんのトルコにおけるクルド人の抑圧の写真も展示しています。


クルドの人達は日本では一つの地域に集まって暮らしているのですか?という質問や、
今まで難民のことは遠い存在であると思っていたが、イベントで直接お話しすることができて身近に感じることができて良かった。クルドの人達がどのように生活をしているか教えて頂けたことが嬉しかったです、と感想を言って頂けました。

 

小規模ながらたくさんの交流が持て、温かな雰囲気のトークイベントとなりました。
広島に伺って、本当に良かったと思いました。

広島で難民入管問題についてのパネル写真展とトークイベントを開催します

8月10日から20日にかけて、広島で難民入管問題についてのパネル写真展とトークイベントを開催します。お近くの方、ぜひご参加ください。

なお、8/10のトークイベントではデニズさんはオンライン出演となります。

f:id:kurd-m-san:20200809164003j:plain


「広島で 日本の入管、難民問題を考える 日本で暮らすクルド難民の今」

トークイベント8/10(月・祝)
写真・パネル展示 8/10(月)〜8/20(木)
広島市まちづくり市民交流プラザ

トークイベント
8月10日(月/祝)14:00開演(13:45開場)
ゲスト: デニズさん(日本在住の難民申請者)※オンライン出演
    周香織さん (クルド人難民Mさんを支援する会)
会場:広島市まちづくり市民交流プラザ
    6Fマルチメディアスタジオ
参加費:1,000円 (当日会場にてお支払い)

コロナウイルス対策により、入場者数を制限しています。
トークイベント参加ご希望の方は、メール(Email:event@radicalbanana.jp)※@は半角に変えて下さい。
または申し込みフォーム(チラシに記載のQRコード参照)にて
お名前、ご連絡先をお知らせください。


◆写真・パネル展示 (入場無料)
・日本の入国管理・収容問題についてのパネル展示
・「テロリスト掃討」の名の下に殺害されるクルド市民
    写真:レフィク・テキン(クルド人写真家)
期間:8月10日(月・祝)~8月20日(木) 9:30~22:00
※8月17日は施設定休日のためお休み
初日のみ13:00から、最終日は17:00まで
会場:広島市まちづくり市民交流プラザ1階ロビー
アクセス:(広島電鉄市内電車「袋町」電停から徒歩約3分、「紙屋町東」電停から徒歩約6分)

主催:地球的問題を考える広島の会
後援:(公財)広島市和文化センター
(一社)ラジカルバナナ

 

Mさんの仮放免出頭日がコロナの影響により延期に

Mさんの次回の仮放免出頭日は8月19日(水)を予定しておりましたが、8月6日に東京入管からMさんに電話があり、コロナの影響により8月19日の出頭は延期になりました。

次の出頭日はまた追ってお知らせします、とのことでした。

f:id:kurd-m-san:20200730090218j:plain

東京入管は現在、コロナ感染予防の観点から、来訪者に整理券を発行し時間を区切って建物に入れるようにしています。しかし建物の周囲には多くの来訪者が入場時間を待っています。

f:id:kurd-m-san:20200730090330j:plain




47ニュースでトークイベントの記事が配信されました

6月に開催しました世界難民の日トークイベントが記事になり、47ニュースから配信されました。クルド難民デニズさんとクルド難民弁護団の大橋毅弁護士のお話を中心に書かれています。
なぜ日本はトルコ国籍のクルド難民を認定しようとしないのか、世界の難民認定状況、日本に逃れたクルド難民の苦しみ、そして、難民申請者に対して日本政府はこれからどのような政策を行おうとしているのか。
日本で暮らすクルド難民が置かれた状況がよく分かる、とても良い記事です。写真展でクルド難民の写真を提供して下さった共同通信の泊宗之記者と、トークイベントでご講演頂いた平野雄吾記者の合作記事です。
ぜひご覧下さい!

 

https://www.47news.jp/47reporters/5068062.html

第四部「支援の現場から -活動報告 コロナへの対応ほか-」クルドを知る会・クルド人難民Mさんを支援する会【2020世界難民の日オンライントークイベント】

2020年6月21日(日)に開催しました2020世界難民の日トークイベント映像をアップしましたので、順次ご紹介させて頂きます。

第四部は「支援の現場から -活動報告 コロナへの対応ほか-」と題しまして、クルド支援団体であるクルドを知る会・クルド人難民Mさんを支援する会から活動の報告をさせていただきました。

f:id:kurd-m-san:20200711080739j:plain

第四部「支援の現場から -活動報告 コロナへの対応ほか-」クルドを知る会・クルド人難民Mさんを支援する会

 

youtu.be

 

https://youtu.be/M33kHwjSm-E

(19分17秒)


クルドを知る会の活動報告にありました、
移住連の新型コロナ「移民・難民緊急支援基金」にぜひご協力ください。

youtu.be

https://migrants.jp/campaign/20200504.html

 

仮放免中の多くのクルド難民申請者が、こちらの基金から支援を頂きました。
第一回~第五回の給付を受けた639人のうち、236人がトルコ国籍のクルド人
なっております(下記サイト参照)。

新型コロナ「移民・難民緊急支援基金」中間報告(5月-6月)
https://migrants.jp/news/office/20200708.html

コロナの影響は日本で暮らすクルド人社会にも押し寄せ、食料や赤ちゃんの
おむつなど、生活に最低限必要なものすら購入できなくなっている方々がいます。
命を守るための基金に、ぜひご協力をお願いいたします。