クルド人難民Mさんを支援する会 ブログ

日本で難民申請をしているクルド人の難民、Mさんを支援する会のブログです。支援の状況をタイムリーにお知らせします。 支援会本サイトはhttp://chechennews.org/msan/です。

松澤秀延さん個展、第ニ日目

松澤秀延さん個展、第ニ日目。
毛筆のタイトル看板も飾られました。とても達筆ですね!和洋を超越した松澤さんワールドが素晴らしいです。

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毛筆のタイトル看板です

今日はメディアの取材を受けたそうです。
松澤さんは、在日クルド人への惜しみない支援と豊富な知識、多彩な才能と優しいお人柄でこれまで数多くのメディアから取材を受けていらっしゃいます。

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メディアの取材を受ける松澤さん

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松澤さんが掲載された新聞記事の数々

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絵画、書道、飛行機模型、そしてクルド支援。松澤さんの多彩な活動の数々。

 

【本日より開催】松澤秀延 個展 -抽象画と模型飛行機の展示、そしてクルド難民の支援-

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松澤秀延個展チラシ 表

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松澤秀延個展チラシ 裏


急で恐縮ですが、本日から開催のイベントがありますのでご紹介させていただきます。

クルドを知る会の代表である松澤秀延さんが個展を開催されます。
油絵の抽象画約60点や飛行機の模型約20点の展示の他、日本に暮らすクルド難民支援のコーナーもございます。
支援コーナーでは東京入管に収容中のクルド難民の仮放免を求める署名集めや、大学や短大などでの高等教育を希望しているクルド難民の子ども4人のための進学支援を募ります。
ご興味ある方、ぜひご来場下さい。
初日は13時から、最終日は17時までとなります。

 

松澤秀延 個展
-抽象画と模型飛行機の展示、そしてクルド難民の支援-


会期:2020年2月17日(月)~23日(日)
時間:10:00~18:00
   (初日は13:00から 閉会日は17:00まで)

入場:無料

会場:日本教育会館1階 一ツ橋画廊
   (〒101-0003千代田区一ツ橋2-6-2     
    Tel03-3230-2831)
    https://www.jec.or.jp/access.html
交通:東京メトロ半蔵門線・都営新宿線都営三田線
   神保町駅(出口A1)

松澤秀延さんの個展、第一日目

松澤秀延さんの個展、第一日目です。
曼荼羅のような抽象画の独自の世界観。60点ほどもある作品の一つ一つが膨大な情報量を持っていて、圧倒されます。

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松澤秀延さんの個展、いよいよ始まります

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無事に展示が終わり、笑顔のお二人

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Mさん支援会のメンバーがさっそく来場してくれました





窓辺に飾られた模型飛行機は精巧で、今にもプロペラを回して飛び立ちそうなリアリティです。

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ずらりと並んだ飛行機の模型。垂直離陸機の模型とのこと



日本に暮らすクルド難民の支援コーナーもあります。
東京入管に収容中のOさんの仮放免を求める署名を集めています。

(2020年5月7日にOさんが仮放免されたため、署名は締め切りました。ご協力ありがとうございました)
その他、難民申請中で仮放免中のクルドの子どもたち4人の進学支援も募っています。4人は大学・短大・専門学校に進学し高等教育を受けることを希望しています。
ぜひご協力下さい。

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クルド難民支援コーナーの前で語り合うお二人

 

1/30 東京入管に収容中のOさんと面会・署名提出

1月30日、クルドを知る会代表の松澤さんが東京入管に収容中のOさんと面会しました。ご報告を頂きましたので、ご紹介させていただきます。

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1月30日、手書き署名95筆、ネット署名6筆を総務課に提出しました。

Oさんに面会しました。21日の面会時は車椅子で現れましたが、今日30日は面会室に車椅子無しで歩いて現れました。
前回より多少元気な姿でした。腰痛は入管側の「痛み止め」の薬を拒否した事により、体調が少し改善された様子です。

入管の提供する薬は信用ならない事が判り、入管側の医師の診断にも疑いがあります。
医師としての信頼が無い事がよくわかります。

総務課にそのことを質問したら、「体調が改善された事は良い事です。」と他人事のような返事がありました。
体調の改善は、まるで入管側が適正な対応をした証しであるかのような返事で大変驚きました。
長期収容者の健康悪化に対する反省は一切ありませんでした。狭い収容所内に数百人の収容者がいるにもかかわらず、インフルエンザや新型肺炎のコロナウィルスなどの対策が一切取られていませんでした。外国人で「不法滞在者」であるから差別され、無視されている気がします。

収容者が何度も医療診断を申し込んでも、入管職員の判断と意向が強く介入してしまい、医療診断を偏向して扱っています。

Oさんは 娘さんの障害の悪化を毎日感じています。

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Oさんの解放を求める署名は引き続き集めておりますので、ご協力をお願い致します。

(2020年5月7日にOさんが仮放免されたため、署名は締め切りました。ご協力ありがとうございました)

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企画展の感想を頂きました

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企画展会場のアンケート用紙です


 

企画展の会場のアンケートにて、展示に関するご意見や感想をいただきましたので、ご紹介させていただきます。
心が熱くなるような感想ばかりで、何度も読み返しては、企画展のメッセージが来場者の方々に伝わって良かったと感じています。
難民や入管問題を知らない方にも知っていただけることが、展覧会の優れた点だと改めて感じました。
ご来場いただき本当にありがとうございます。


・差別はひどいと思った。 (京都 府 10代 小学生 小学生 )

Twitterで牛久入管での虐待を知りましたが、クルド人難民のことを知りませんでした。また入国拒否の理由がオリンピック・パラリンピックという事実にも非常にショックを受けました。
誰のためのオリンピック・パラリンピックなのでしょう。
こんなにもしいたげられた人達の上にスポーツの祭典があっていいのでしょうか。
トルコとの友好関係にヒビが入る・・・それはどうなるのでしょう。
何にしても毎年入管施設で1人以上の人が亡くなっているというのはどうかしています。
日本人はこのニュースをもっと知るべきだと思いました。
ありがとうございました。(30代 社会人)

・Showing the fact to public is one of the best ways to pursue peace. Thank you the curators.(京都府20代 大学生)

・戦争への抑止力は、他者への想像力、そして共存する歩みを止めないことなのではないだろうか。  (京都府 30代)

・長期間にわたって日本で続いている静かだが重大な事件の一端を、まとまった形で知ることができ来た甲斐があった。自分に何ができるか、明確にすることは難しいが少しでも支援の形があれば、そして何よりクルド難民の自由な生を願っています。 (大阪府 20代 社会人)

・難民の人達の気持ちを思うと胸がしめつけられる。人権無視だけでは済まされない、なぜ寄り添えないのでしょうか。 (京都府 60代)

・日本の難民認定が少なすぎることを改めて痛感しました。日本に住むクルド人の暮らし(特に子ども学校での様子、給食など)をもっと知りたいと思いました。 (大阪府40代 社会人)

1/30 読売新聞に企画展の紹介記事を掲載して頂きました

1/30の読売新聞の京都版(朝刊)に企画展の紹介記事を掲載して頂きました。

ありがとうございます。企画展は2月8日(土)まで開催です。

ぜひ多くの方にご来場いただければと思います。

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1/30読売新聞京都版(朝刊)に、企画展の紹介記事が掲載されました

 

企画展会場にて上映中の映像をYoutubeにアップしました!

企画展会場にて上映中の映像をYoutubeにアップしました!

難民認定申請者への暴行映像(2019.01.19撮影)・東日本入国管理センターに収容中の難民認定申請者からの電話(2020.01.08録音)  4分4秒

https://youtu.be/fPpl9xwKmRc

 
難民認定申請者への暴行映像】

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映像タイトル:難民認定申請者への暴行映像

撮影者   :東日本入国管理センター職員
撮影日   :2019年1月19日
撮影場所  :茨城県牛久市 東日本入国管理センター
映像の長さ :1分22秒
 
東日本入国管理センター(通称:牛久入管)で2019年1月、職員に取り押さえられた際に暴行を受けたとして、クルド人難民認定申請者デニズさん(名字は非公開)が国に損害賠償を求めた裁判において、国側は2019年12月19日、取り押さえる様子を録画した映像を証拠として東地方裁判所に提出した。デニズさん側の代理人弁護士が同日の口頭弁論終了後、映像を公開した。
 
 
【東日本入国管理センターに収容中の難民認定申請者からの電話】

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映像タイトル:東日本入国管理センターに収容中の難民認定申請者からの電話
録音日   :2020年1月8日
録音場所  :神奈川県川崎市
音声の長さ :2分37秒
 
東日本入国管理センターに収容中のクルド人難民認定申請者デニズさんから、日本社会の人々に向けて音声メッセージが届いた。
 
字幕:
皆さん、こんにちは。
私、デニズです。
今、茨城県牛久入管にいます。
 
私は2016年5月15日から、今まで入管に(収容されて)います。
2回ハンガーストライキをやって、
1回目のハンストで2週間外に出て、
2回目のハンストで2週間出て、
3回目のハンストは1週間やりましたが、
体の体調が悪くなって、ハンストはやめました。
 
入管の中で私はひどいことがあった。
それで今、裁判を続けている。
入管の中で本当に誰も分からないようなひどいことが起きています。
いじめて、私たちを怒らせて、手を出した、ということですごくいじめている。
私たちは精神的に悪くなって、体も、精神的にも悪くて、そういう状態で生きています。
 
今、私はここにいますが、私たちの状況は分からないと思います。
あなたたちにいろいろなことを教えたいのですけども、入管のことはニュースでもインターネットでも、私が裁判を起こしたお陰で出ていると思います。
 
今、私は寝られない、起きる、悪い夢を見ている、薬をいっぱい飲んでいるせいです。
寝る薬も。
でも全然、寝られないです。今、体調は悪いです。
あなたたちは、(ここにいる)私たちのことを分かって欲しいです。
 
あなたたちも一緒に、頑張って欲しい。
私たちがここにいる間は、長い間です。
奥さんがいる人たち、子どもがいる人たちが(収容されて)ここにいる。
分かれて暮らすことで、入管が欲しいことは、私たちがここにいる間、
家族はバラバラ、人生はバラバラ、未来をバラバラにして、それでまるで映画を観るように座って見ているだけです。
 
私たちはここで、本当に悪くなった。
私たちはこの中で、あなたたちは外で、一緒に頑張りましょう。
皆さん、ありがとうございます。