クルド人難民Mさんを支援する会 ブログ

日本で難民申請をしているクルド人の難民、Mさんを支援する会のブログです。支援の状況をタイムリーにお知らせします。 支援会本サイトはhttp://chechennews.org/msan/です。

1/21東京入管に収容中のOさんと面会・署名の提出

1/21クルドを知る会の代表 松澤さんが東京入管に収容中のOさんと面会しました。
ご報告を頂きましたのでご紹介させて頂きます。
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本日、Oさんと面会し、署名の追加20筆を提出した。
彼は、16日から腰が痛く起き上がれないという事で、車椅子に乗った痛々しい姿で面会室に現れた。 
施設外の病院には1年に1度くらいしか行けないが、2月10日にやっと高輪病院に診察に行ける事になった。
入管側の勤務医は真面目に診察せず信頼できない。入管職員の意見で診察記録を作成しているような感じで、診察が雑だ。
入管の医師が出す薬は体調を悪くするだけだから飲んでいない。血圧を抑える薬は飲んでいる。痛いときには首と肩に塗り薬を塗っている。
面会後、上記のことを総務課広報担当の田中総一郎氏に強く抗議した。返事はなく、ただ「担当部署に署名と申し入れを渡します」とのこと。

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Oさんの仮放免を求める署名は引き続き集めておりますので、どうぞご協力お願いいたします。

(Oさんが仮放免されたため、署名は締め切りました。ご協力ありがとうございました)

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【明日から】1/20-1/24立命館大学衣笠キャンパス存心館食堂にてMeal for Refugees (M4R)  

大阪には大阪入管が、名古屋には名古屋入管が、長崎には大村入管というのがあり、それぞれの地域に収容者の窮状を知って面会活動や支援活動をしている方々がいらっしゃいます。
入管の東京五輪の「治安対策」の名の下に行われている長期収容と帰国の強要は、どの入管でも行われているので、収容者やご家族、支援者の苦しみは全国共通です。

今までなかなか顔を合わせたり交流する機会が無かったのですが、今回は京都開催ということで、大阪の難民支援団体RAFIQ(ラフィク)さんから、立命館大学の難民支援・研究団体のPASTEL(パステル)さんをご紹介頂きました。PASTELさんには展示作業もをお手伝い頂き、とてもありがたく思いました。

ちょうどパネル・写真展開催中に、PASTELさんが学生食堂を使用しての難民支援の活動をされるので、早速ご紹介させて頂くことに。

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1/20(月)〜24(金)まで立命館大学存心館食堂にて「Meal for Refugees (M4R)」という、学食で難民 の故郷のお料理を提供し、1食につき15円分を認定NPO法人 難民支援協会に寄付するという活動をされます。

Meal for Refugees (M4R)
日 時: 1/20(月)〜24(金)
場 所: 立命館大学衣笠キャンパス存心館食堂
メニュー: ココナッツミルクとカシューナッツのカレー
(ベジタリアンとビーガンにも配慮)
※1日100食限定。
寄付金額 1食につき15円

数年前からM4Rを実施されているそうですが、今年はただ食べてもらうだけではなく難民問題を知ってもらうことにも重点を置かれているとのことです。
こういう取り組みは実施するだけでも大変なのですが、それを継続して、更に工夫を重ねていらっしゃるところが素晴らしいですね!

チラシのデザインもとても良いです。
明るくおしゃれなデザインに、美味しそうなカレーの写真。何とベジタリアンとビーガンにも対応です。難民とはどういう人たちなのか、ベジタリアンとは何か、ビーガンとは何か、など、重要キーワードを簡潔な言葉で的確に説明しているところもとても良いです。初めて聞く言葉や馴染みのない言葉について、少しでも説明があるのは、読む人にとても親切なんです。
ベジタリアンとビーガン対応にした理由は、学内の留学生が、学食で食べられるものがないと困っていたことがきっかけとなったそうです。普段の生活で感じたり聞いたりしたことを、こうした活動に取り込んでいける柔軟さと実行力が素晴らしいと思いました。

更に特筆すべきなのは、チラシが日本語、英語、中国語、韓国語の多言語対応となっているところです。立命館の留学生に翻訳をして頂いたそうで、多くの留学生を受け入れている大学の強みだと感じました。
大学の生活協同組合や、留学生と文学部生の共同授業のメンバーから構成されたプロジェクトチームなど、様々な方がチラシの作成やこのM4Rの活動にかかわっていらっしゃるそうです。多くの人に準備段階からかかわって頂けると、それだけ支援の輪が広がっていくのです。

QRコードでアンケートへの回答もできるようになっているのも秀逸です。難民の支援という社会活動が目的なので、食べてくれた人がどう感じたか、反応を返してもらうことがとても大切なのです。

食べて難民支援という誰でも気軽に参加できる活動と、数々の工夫、PASTELの皆さんの学生さんらしいフレッシュな感性と希望が溢れた素晴らしい活動です。
お近くの方、ぜひお出かけ下さい!

 

 

PASTELさんのTwitterです。

twitter.com

1/18 京都新聞に掲載して頂きました

1月18日の京都新聞の朝刊に企画展の紹介を掲載して頂きました。ありがとうございます!
電話で取材を受けましたが、とても素晴らしい記事です。クルドの人々が日本の入管収容所の中で過酷な境遇に苦しんでいること、トルコでクルド人は迫害を受けていることなど、私が伝えたいことを非常に良く汲み取って下さいました。
難民は経済的な目的で日本に来ているのではなく母国で迫害を受けたから逃れてきていること、そういった難民を日本は保護せずに収容所に入れて追い返そうとしていることを、ぜひ多くの方に知って頂ければと思います。

 

2020年1月18日付 京都新聞 朝刊 掲載

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会場でクルド人デニズさんが入管収容所で職員から暴行を受けている映像や、牛久入管に収容中のデニズさんから皆さんに向けた電話メッセージが上映されてることもご紹介頂きました。
ありがとうございます!これらの映像は近日、Youtubeにアップします。ぜひ多くの方にご覧頂ければと思います。

展示にあたっては、非常に多くの方に写真や映像、資料提供のご協力を頂きました。本当にありがとうございました。心から感謝いたします。

取材を受けました

立命館大学国際平和ミュージアムでの企画展、無事にスタートしました。

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会場の様子です

読売新聞と京都新聞の方から取材をしていただきました。本当にありがとうございます。

多くの方に、今、入管収容所の中で起きていること、なぜ自殺者や餓死者まで発生しているのか、中に収容されている人たちはどのような人たちなのかを知っていただければと思います。

入管問題はあまり知られていない問題のせいか、記者の方からも、とても勉強になった、会場で上映している入管職員による暴行映像やトルコでクルド市民が銃撃されている映像を見てとても衝撃を受けた、などの感想を寄せて頂きました。

大変嬉しく思いました。

クルド、難民、入管の問題は、まだまだ日本社会で知られていない上、それぞれの要素が複雑に絡み合っていることが、問題の把握を難しくしています。

初めて知る人にも分かりやすく丁寧に説明していくことが大切なのだと改めて思いました。

取材していただき、本当にありがとうございました。

 

ミュージアムの方がTwitterで会場の様子をアップして下さいました。

ありがとうございます!

 

https://twitter.com/kmwp_PR/status/1217271648488837120

 

 

【京都】1/13-2/8 パネル・写真展「わたしを ここから だして―オリンピックの「治安対策」の名の下に入管収容所で苦しむクルド難民の現在(いま)―」

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チラシ 表面

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チラシ 裏面

チラシダウンロード
高解像度版15MB https://pilot.jca.apc.org/nextcloud/index.php/s/JLjCtNpXDdy3pn2
低解像度版 2MB https://pilot.jca.apc.org/nextcloud/index.php/s/3Td5BcJTLddZaEY

 

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告知用のバナーができました!

パネル・写真展「わたしを ここから だして―オリンピックの「治安対策」の名の下に入管収容所で苦しむクルド難民の現在(いま)―」

会  期 2020年1月13日(月・祝)~2月8日(土)
休 館 日 日曜日、1/14(火)
開館時間 9時30分~16時30分(入館は16時まで)

会  場 立命館大学国際平和ミュージアム2階 常設展示室内
    https://www.ritsumeikan-wp-museum.jp/exhibition/mini/20191205/

料  金 大人400円(350円)、中・高生300円(250円)、小学生200円(150円)
※ 地階受付で見学資料費をお支払いください。
※ ( ) 内は20名以上の団体料金です。
立命館で学ぶ人、働く人は無料です。

主  催 クルド人難民Mさんを支援する会
共  催 立命館大学国際平和ミュージアム

開催概要
2020年東京オリンピックパラリンピックへ向けた準備が進む中、「治安対策」の名の下にクルド難民など帰国できない事情を抱えた人たちが、次々と出入国在留管理庁の収容所に入れられています。長期収容と度重なる帰国の強要によって心身を病む人も多く、ハンガーストライキなど命を賭した行動に出る者もあります。今、収容所で何が起こっているのか、収容者の証言や新聞報道・写真を交えながら伝えます。

 

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「収容され帰国を迫られるクルド難民」の展示。写真を中心に展示しています。

 

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「トルコにおけるクルド人の抑圧」 写真提供 Refik Tekin(クルド人写真家)

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「難民とは・クルド人とは」 パネルにて解説

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「日本の難民問題」 新聞記事とパネルで解説

 

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           クルド紹介コーナー・支援情報コーナー



【インフォメーション】

トークトーク「入管に収容されている難民を支援して」】

・日時:2/9(日)14:00~
・会場:大阪聖パウロ教会
    阪急「梅田」駅 徒歩5分・JR「大阪」駅徒歩7分
    〒530—0013 大阪府大阪市北区茶屋町2−30

・パネラー:
「日本とトルコ、クルド難民のいま」
   周 香織(クルド人難民Mさんを支援する会事務局)
「難民の収容と大阪における難民支援活動について」
   田中恵子(RAFIQ共同代表)
   弘川欣絵(弁護士・大阪難民弁護団

・参加費:一般1,000円 学生500円
・主催/お問い合わせ先:RAFIQ(在日難民との共生ネットワーク)

http://rafiq-jp.sakura.ne.jp/WordPress/info/2019/12/23/200113event/

 

【いよいよスタート!】1/13-2/8パネル・写真展「わたしを ここから だして-オリンピックの「治安対策」の名の下に入管収容所で苦しむクルド難民の現在(いま)-」

1/13(月・祝)から、立命館大学国際平和ミュージアムにてパネル・写真展「わたしを ここから だして-オリンピックの「治安対策」の名の下に入管収容所で苦しむクルド難民の現在(いま)-」が開催されます。2/8(土)までの約1ヶ月間、どうぞよろしくお願いいたします。1/14(火)と日曜日は休館となっておりますので、ご注意下さい。

展示が完成しましたので、改めて会場のご案内をさせていただきます。

 

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東日本入国管理センター(通称:牛久入管)に収容中のデニズさんの写真も展示しています。

【収容され帰国を迫られるクルド難民 コーナー】

会場の正面には、収容で過酷な経験をしているクルドの方々の写真を展示しました。

Mさん、Cさん、フセインさん、デニズさんの写真を展示させて頂きました。デニズさんの写真については、ジャーナリストの樫田秀樹さんの多大なご協力を頂きました。誠にありがとうございます。

会場内のテレビモニタでは、東日本入国管理センター(通称:牛久入管)に収容中の
デニズさんについての映像も上映。デニズさんが収容所内で暴行を受けている映像や、牛久入管の中から日本社会の人たちに向けて寄せて下さった音声メッセージも流しています。

 

【パネル展示コーナー】

「難民とは」「クルド人とは」「日本の難民問題」を、パネルにて解説しています。
日本では難民という言葉が非常に幅広く使われており、本来の「難民」の意味が正しく伝わっていないと感じることがよくあります。経済難民ネットカフェ難民お産難民、昼食難民など、求めてもなかなかそれが得られない人、という意味で使われがちですが、本来、難民というのは迫害から逃れてきた人のことを指します。まずそれを大前提として知っていただかないと、いつまで経っても難民を受け入れるかどうかの議論は平行線になってしまうと感じているので、その説明を冒頭に入れました。

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難民とはどのような人たちなのか。迫害から逃れ、母国に帰ると危険がある人たちであることを知って下さい。



また、「日本の難民問題」では、入管関係の新聞記事のほか、長期収容が急増した原因は、東京オリンピックの「治安対策」のためであることを、法務省入国管理局長の文書なども示しながら解説しています。


【トルコにおけるクルド人の抑圧】

迫害や弾圧と聞いても、なかなかイメージが湧かない方も多いと思うので、クルド人ジャーナリストレフィク・テキンさんのご協力のもと、2015年から2016年にかけてトルコ南東部の町ジズレで起きたトルコの治安部隊によるクルド市民の虐殺の様子を展示しました。
テレビモニタでは、レフィクさんが取材中に銃撃され負傷する映像も上映しています。
共同通信の舟越美夏さんが書かれた記事も展示しています。「対テロ戦争のはざまに」と題されたこちらの記事を読むと、事件の背景をより深く知ることができます。
一体、この過酷な状況下にいるクルドの人たちを、世界の誰が助けてくれるのだろう、と悲しみと怒りがこみ上げてきます。

 

【支援コーナー】

支援コーナーには日本人の女性と結婚しているにもかかわらず未だ日本での在留を許可されず苦しんでいるUさんと、障がいを持つ娘さんがいるにもかかわらず東京入管に長期収容中のOさんをご紹介しています。
Oさんについては、仮放免を求めるネット署名のご案内も掲示しています。

(2020年5月7日にOさんが仮放免されたため、署名は締め切りました。ご協力ありがとうございました)
その他、来春公開の堀潤さん監督映画「私は分断を許さない」のご案内や、RDTO(Refugees in Detention for the Tokyo Olympics(東京オリンピックのために収容される難民たち)のサイトのご紹介も。

 

会場には資料もご用意しておりますので、ぜひお持ち下さい。

 

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会場内には資料も置かせていただきました。実物はモノクロですが、ぜひお持ち下さい。