クルド人難民Mさんを支援する会 ブログ

日本で難民申請をしているクルド人の難民、Mさんを支援する会のブログです。支援の状況をタイムリーにお知らせします。 支援会本サイトはhttp://chechennews.org/msan/です。

Mさん仮放免延長・クルド料理を食べながら

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おいしいクルド料理のお店があるということでクルド難民Mさんと西川口へ。
Mさんはちょうど仮放免の出頭日だったので、様子を聞かせてもらうことも含めて一緒に食事をすることに。
Mさんは無事仮放免の延長ができたそうです。といっても相変わらず1ヶ月だけの延長なので、また来月には入管に行かなくてはなりません。次回の出頭日は10月24日(水)です。
入管職員から「あなたは難民申請が不認定だったから、また収容されるよ」などと言われたそうです。再収容のプレッシャーをかけられたせいか、秋雨が降って急に冷え込んだせいかは分かりませんが、Mさんはどことなく元気がありませんでした。

レストランに着くと素敵なお料理を次々と並べられました。
ナスの煮物にヨーグルトをかけたもの(カルニアルクというそうです。とてもおいしい!)、ピリ辛の鶏肉とひよこ豆のライス、ほうれん草と挽肉とゆで卵のチーズ乗せ、卵の白身とトマトとキャベツとパセリのサラダ、羊肉とカリフラワーを煮たもの。
デザートはピスタチオのパイにシロップをかけたバクラワというお菓子です。
どのお料理も味が染みていておいしく、盛りつけも美しかったので、Mさんと一緒にすごくおいしいねぇ!と言いながら頂きました。
Mさんがいつもよりたくさん食べて笑顔が溢れていたので、なんだかこちらも嬉しくなりました。おいしいものは人を元気にする力があるんだなあと改めて思いました。

レストランには日本語が全然話せない人もいましたが、Mさんは20年近くも日本に暮らしているのでその人の言葉をすらすらと日本語に訳してくれました。

お腹も一杯になり大満足の帰りの道、歩きながらMさんはこれまでしてきた仕事の数々を話してくれました。僕は今までこういう仕事をしてきたんだよと教えてくれました。
日本語や道路工事の技術など、Mさんが長い時間をかけて習得してきたものを感じました。

少子高齢化に悩む日本は、これから多くの外国人の労働者を受け入れていこうとしています。その人たちが地域にスムーズに馴染んでいくには、Mさんのような、既に長い間日本に暮らし、私たちと十分に意思疎通ができる日本語が話せ、日本の文化をよく知っている人の橋渡しが欠かせないだろうと思いました。

 

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東京新聞特報部に在日クルド人ガイドによる東京修学旅行の記事

8月19日(日)の東京新聞の朝刊に在日クルド人による東京修学旅行ツアーについての記事。

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ツアーの内容は、クルド料理教室など初心者向けもありますが、他にも東京入国管理局の見学や、クルドと日本の虐殺の歴史についての学習、
 更には4か国のクルド人集まって、難民を扱った最古の悲劇、アイスキュロスの「嘆願する女たち」を、ペルシャ語クルド語、トルコ語で朗読。それぞれの文化固有の音楽性をよみがえらせるというワークショップまで含まれています。このワークショップはかなり玄人向けの高度なものだと感じます。
 硬軟入り混じったツアーですが、3日間の旅程でなんと延べ160人もの人が参加したとのこと。
 難民支援活動をしていると、こういう文化的な側面に目を向けた発想がなかなか浮かびませんが、様々なアプローチでクルドのことを知ってもらうのは、とても良いことだと思いました。
 何しろ、まだまだ日本ではクルドとは何か、ですとか、クルド人が難民として来ていることなどを知らない人の方が圧倒的に多いわけですから。

クルド系メディアArtı Gerçekで写真展が紹介されました

Artı Gerçekというクルド系メディアで、世界難民の日の写真展が紹介されました!

Yıkılan Kürt kentlerinin fotoğrafları Tokyo'da
破壊されたクルドの町の写真 (東京)
20 haziran 2018 - 18:48

 

写真家とカメラマン、Refik Tekinによる外出禁止令下の写真が、
東京の写真展にて展示されました。
Tekinは展示と紛争期間について話しました。

Foto muhabiri ve kameraman Refik Tekin'in sokağa çıkma yasakları döneminde çektiği fotoğraflar Tokyo'da izlenime açıldı. Tekin'le sergiyi ve çatışmalı dönemi konuştuk.
 
https://www.artigercek.com/yikilan-kurt-kentlerinin-hikayesi-tokyo-da

Mさん仮放免出頭日

今日はMさんの仮放免の出頭日でした。無事に仮放免の延長ができました。次回は8月23日(木)です。
Mさんは、7月10日に難民申請の不認定の通知を受けたわけですが、今日も入管職員から「あなたの難民申請は認めないから」と言われたそうです。Mさんが「あなたたちはトルコでクルド人が差別されているのを知っているのか?」と聞くと、「知っている」と答えたそうです。
「それならなぜ難民として認めないのか?」と聞くと、「ちょっと部屋の外で待っていて下さい」と言って、話を中断し、どこかに行ってしまうそうです。「こちらが正しい話をすると逃げてしまう」とMさんは憤っていました。
【監視体制の強化】
Mさんの仮放免の更新期間は、収容される前は2ヶ月間隔でした。しかし、収容後は、まず40日間隔となりその後、1ヶ月間隔になりました。
五輪に向けての「治安対策」として、非正規滞在者への監視が強化されていると感じました。

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毎日新聞埼玉版にトークイベントの記事掲載

毎日新聞埼玉版(朝刊)に、6/24に開催したトークイベントの記事が掲載されました。

世界難民の日 
「帰れない事情ある」 クルド人メティンさん、収容体験語る /埼玉
https://mainichi.jp/articles/20180720/ddl/k11/040/057000c

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2018年7月20日毎日新聞埼玉版にトークイベントの記事掲載



 

 

 

 

 

 

週刊金曜日に掲載された記事がネットで配信

先日の週刊金曜日(2018年6月28日号)に掲載された記事が、ネットで配信されました。ぜひご覧下さい!

 2020年の東京五輪に向けて行われる、非正規滞在者の収容と排除。

日本が目指すのは、多様な価値観やルーツ、背景を認め合い共生していう社会か、それとも世界的なイベントのために用意する表面的な「美しい国」なのか。

 

 

出頭通知書ー結果の通知

本日、支援会メンバーとともにMさんは入管に行きました。
予想通り入管はMさんにインタビューすることなく、難民不認定の通知を渡しました。
Mさんに何も聞くことはなく、通達の理由を読み上げるだけだったそうです。

理由は「クルド人であることのみを理由とした迫害を受けるおそれは認められな
い上、あなたに係る個別、具体的な迫害事情は認められない」というものでした。

不認定の結果に対する審査請求の用紙を提出しました。
これから参与員インタビューのための準備をする必要があります。
7月6日(金)に受け取ってもらえなかった難民審査の資料を提出しました。

今日の手続きは、午後1時から4時半過ぎまでかかりました。
Mさんも咳き込むことがあり、少し疲れたようでした。

取り急ぎ、ご報告でした。

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